ライター : 相羽 舞

管理栄養士

大学卒業後、保育園にて勤務し離乳食と幼児食の献立作成や調理を経験。現在は4歳と2歳の兄弟を大騒ぎで子育て中です。専門的な内容でもわかりやすい記事を目指して執筆しています。

卵を食べ過ぎるとどうなる?気になるQ&A

Q1. コレステロール値は悪くなる?

A. 体質によっては、コレステロール値が高くなる人もいます。

日本人を対象とした研究では、毎日3個分の乾燥卵黄を食べる実験において、3割の人でコレステロールが高くなったとの報告があります。約7割の人ではコレステロールの上昇はみられませんでしたが、卵のようにコレステロールを含む食品の摂取により、血中の値が上がりやすい体質の人もいます。(※1)

Q2. 肝臓の機能に悪影響がある?

A. 肝臓の機能に悪影響があるというデータはありません。

体内のコレステロールの約8割は肝臓で作られており、約2割が食事から摂取したコレステロールといわれています。摂取したコレステロールが多い場合には、肝臓が体内で作り出す量を調整するようになっています。もともと体内で作られるコレステロールのほうが多いため、卵を食べ過ぎた場合に肝臓に悪影響となるとはいいきれません。(※2)

Q3. 卵を食べると太る?

A. 卵に限らず、摂取するエネルギーが消費するエネルギーより多ければ太ります。

Mサイズの卵1個(可食部50g)のエネルギー量(カロリー)は、71kcal。2個食べると142kcalです。卵だけの食べ過ぎが原因というよりは、食事全体の摂取エネルギー量を考慮する必要があります。

なお、卵は糖質が少ない食品。Mサイズの卵1個あたり0.2gなので、糖質を控えている人でも安心して食べられますよ。(※3,4,5,6)

Q4. 腹痛や下痢を引き起こす?

A. 卵にかぎらず、食べすぎによる暴飲暴食は下痢や腹痛につながるおそれが。また、卵で腹痛や下痢が起こった場合は食中毒によるものである可能性も考えられます。

食べ過ぎによる下痢は、腸で食べ物を消化しきれないことが原因です。これは卵に限らず、暴飲暴食が引き金になります。

また、卵が原因となる食中毒としてサルモネラ菌によるものがあります。サルモネラ菌に汚染された卵を食べることにより、腹痛や発熱、下痢などがみられる食中毒です。しかし衛生管理が整った現在ではサルモネラ菌の汚染確率は0.0029%とされており、かなり低くなっています。自宅での冷蔵保存や十分な加熱によって対策をおこないましょう。(※7,8)

Q5. 体臭に関わる?

A. 卵に含まれる「コリン」は、大量に摂取すると体臭に影響する場合があります。

コリンはビタミンのような物質で、脳の機能にかかわっているほか、脂質代謝を助けたり、コレステロール値を減らしたりするはたらきがあります。しかし大量に摂取すると、胃の不快感や魚のような体臭を感じる場合が。

日本ではコリンの摂取量に関して定められていませんが、アメリカでは一日あたりの推奨量として成人男性で550mg、成人女性で425mgと設定されています。

卵(Mサイズ1個50g)に換算すると、男性では4個、女性では3個まで。コリンは卵以外の食品にも含まれているため、摂り過ぎには注意が必要です。(※6,9,10)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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