体の発育を促進する「葉酸」

卵100gあたりに含まれる葉酸は、49μgです。

葉酸はたんぱく質や核酸の合成に補酵素としてはたらき、体の発育を促進します。とくに妊娠、授乳中は必要量が増え、調理による損失が大きいため、多めに摂るように心がけてくださいね。(※1,9)

皮膚や粘膜、髪、爪の健康を保つ「ビオチン」

卵100gあたりに含まれるビオチンは、24.0μgです。

ビオチンは糖の代謝、脂肪酸の生合成、アミノ酸の生合成に関わるカルボキシラーゼの補酵素としてはたらきます。皮膚や粘膜、髪、爪の健康を保つために必要なビタミンです。(※1,10)

卵1個で一日に必要な栄養素をどれほど摂取できるか

Lサイズの卵1個(64g)で一体どれほどの栄養を摂取できるのでしょうか。ここではLサイズの卵1個(64g)に含まれる栄養素が、30〜49歳の女性(月経あり)における一日の推奨量や目安量を何%補うのかをご紹介します。(※11)
たんぱく質ビタミンAビタミンDビタミンEビタミンB12葉酸ビオチン
Lサイズ卵1個(64g)に含まれる量7.8g134 μg2.4μg0.8mg0.7μg31μg15.4μg1.0mg
一日の推奨量・目安量に対する割合15.6%19.1%28.2%14.5%29.2%12.9%30.8%9.5%
(※1,11,12)
ビタミンD、ビタミンB12、ビオチンは卵1個で一日の約3割が摂取できます。ほかの栄養素も豊富に含まれているので、日々の食事に卵を取り入れるようにしましょう。

卵黄と卵白の栄養価の違い

重量たんぱく質ビタミンAビタミンDビタミンEビタミンB12葉酸ビオチン
Lサイズ卵黄1個19g3.1g131μg2.3μg0.9mg0.7mg29μg12.4μg0.9mg
Lサイズ卵白1個41g4.1g0μg0μg0mgTr(微量)0μg2.7μgTr(微量)
(※13,14,15)

卵の栄養の肝である卵黄

卵に豊富なビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB12、葉酸は、ほとんどが卵黄に含まれています。また、鉄や亜鉛も、卵白ではなく卵黄に多く含まれていますよ。(※14,15)

一部のミネラル・ビタミンを含んでいる卵白

卵黄の栄養価は高いですが、卵白にも栄養はあります。なかでも、卵白のカリウム量は卵黄よりも多いです。カリウムは、ナトリウムの排出を助ける作用があり、塩分の摂り過ぎ対策に役立ちます。

ほかにも、卵白にはたんぱく質やビタミンB2、ビオチンが含まれていますよ。(※14,15,16)
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