レモン果汁

Photo by macaroni

口の中に入れると、最初はふわっとしていましたが、何度か咀嚼するうちにもちっと感が感じられ、ふたつの食感が楽しめる仕上がりになりました。

レモンの風味はほとんど飛んでいました。

みりん

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みりんもヨーグルト同様、大きな気泡を保ったまま厚みが出ています。また、表面にツヤのある仕上がりになりました。ほかのホットケーキと比べて若干焼き色がつきやすい印象でしたね。

味は上品な甘さでコクや旨味のある仕上がりになりました。

酸や糖、アルコールがホットケーキの膨らみに影響する!

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ホットケーキに身近な食材をちょい足しするだけで、仕上がりにかなり違いが出ることがわかりました。では、なぜこのような結果になったのでしょう?

ヨーグルト、マヨネーズの酸がホットケーキミックスに含まれるベーキングパウダーと反応し、炭酸ガスが発生して厚みが出たのではないかと考えられます。このふたつは、レモン果汁と比べて糖分が含まれているため、気泡性を安定させる作用が働き、より厚みを出すことができました。macaroniではホットケーキミックスを使ったスティックパンのレシピを紹介していますが、それもヨーグルトの酸を利用してふんわりと仕上げています。

みりんは、原材料に含まれている糖とアルコールが作用し、ふっくらと厚みのある仕上がりになりました。また、糖の働きでほかのものと比べると焼き色がつきやすかったのではないかと考えます。

さらに、砂糖の甘味成分のほとんどはショ糖ですが、みりんにはオリゴ糖やブドウ糖など多数の糖が含まれています。これらが合わさることで上品な甘さとコクのある味わいに仕上げることができました。

身近な食材をちょい足しして自分好みのホットケーキに♪

検証の結果、食材に含まれる酸や糖、アルコールが作用することでふわっとした厚みのあるホットケーキに仕上げられるということがわかりました。今回はひとつずつ食材を足してみましたが、複数組み合わせてみたり、実験で使用した食材以外のもので試してみるのもいいですね。

使うホットケーキミックスのメーカーを変えるとまた少し違う結果になるかもしれません。今回の検証結果を参考に身近な食材を使って、自分好みのホットケーキをぜひ作ってみてください。

次回は「生クリームの基本!動物性と植物性の違い」について詳しくご紹介していきます。お楽しみに!


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