ライター : macaroni 料理家 えも

料理研究家 / 調理師 / 製菓アドバイザー

どのクリームを使えばいいの…?

Photo by macaroni

こんにちは。macaroni 料理家のえもです!この連載ではお菓子作りが大好きな私が、写真付きでていねいにお菓子の基本を解説しています。

ぐっと冷え込み、なかなか布団から抜け出せないような日々が続いていますね。今年も残りあとわずか。クリスマスにお正月と、わくわくするようなイベントが近付いてきました。皆さんはどう過ごす予定ですか?

さて、この時期にケーキを手作りする方も多いと思いますが、ケーキのデコレーションをするときに、「生クリームって何%のものを使えばいいんだろう?」「動物性と植物性で仕上がりは変わるのだろうか?」と思ったことはありませんか?

そこで今回は、デコレーションをするときに選ぶべきクリームはどれか、生クリームと植物性ホイップの違いを解説しながら比較していきたいと思います。クリスマスケーキを手作りする予定の方必見ですよ♪

クリームの種類

生クリーム

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生クリームは、原料が生乳(牛乳)100%で乳脂肪分を18%以上含んでいるものを指します。添加物が一切含まれておらず、パッケージには「純生クリーム」「動物性脂肪」と表記されていることもあります。

コクがあり、まろやかな口あたりが特徴ですが、パーセンテージによって風味や固さが少し変わります。泡立てるには最低でも35%の乳脂肪分が必要です。また、賞味期限が短く、ホイップと比べると値段は高めです。

ホイップ

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ホイップは、生クリームの一部またはすべてが植物性油脂に置き換わっており、添加物が入っているクリームのことを指します。脂肪分が18%未満で添加物が入っているため、生クリームではなく「ホイップ」という表記で販売されています。

風味や口どけは生クリームに劣りますが、ボソボソしにくくダレにくいので、生クリーム同様デコレーションにも使われます。しかし、生クリームと比べて賞味期限が長く、金額は安価です。

クリームを泡立てて検証!

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生クリームとホイップには違いがあり、それぞれ特徴があることがおわかりいただけたでしょうか。では、実際に4種類のクリームを八分立てにするとどんな違いが見られるのか、検証してみたいと思います!

〈基本のレシピ〉
・生クリーム(またはホイップ)……100cc
・グラニュー糖……10g

47%の生クリーム、35%の生クリーム、植物性ホイップ、豆乳入りホイップの4種類のクリーム100ccに10g加糖し、氷水につけながらハンドミキサーの低速で、角が立つまで泡立ててみました。

泡立てにかかった時間を比較

生クリーム(47%)

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泡立つ時間がもっとも早く、約50秒で泡立てることができました。「ハンドミキサーの羽根の跡がついてきたかな?」と思ったタイミングから八分立てになるまでがあっという間だったので、混ぜすぎには注意が必要ですね。

混ぜる前の液体の時点ですでにとろみがあり、泡立ったあともずっしりとしたクリームになりました。

生クリーム(35%)

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泡立つ時間は47%の生クリームよりも少し長く、約1分30秒でした。もったりしはじめてからしっかり泡立つまで時間がかかったので、47%の生クリームに比べると混ぜ過ぎてボソボソになってしまう心配はあまりなさそうです。

混ぜる前の液体はサラサラとしていましたが、混ぜるとふんわりと軽いクリームになりました。

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