ホイップ(植物性)

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泡立つ時間は35%の生クリームよりもわずかに早く、約1分20秒でした。混ぜているときの感触も35%の生クリームに近く、見た目だけで判別するのはむずかしいほどでした。

植物性のホイップも混ぜる前の液体はサラサラとしており、泡立てるとふんわりと軽いクリームになりました。

ホイップ(豆乳入り)

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泡立つ時間は植物性ホイップと変わらず、約1分20秒でした。しかし、47%、35%の生クリームや植物性のホイップとは異なり、ふんわりと泡立ったもののややもったりとした感触でした。また、4つのなかでは一番つやのある印象です。

35%の生クリーム、植物性ホイップ同様、混ぜる前の液体はサラサラとしていました。

色と見た目を比較

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色の違いを見てみると、乳脂肪分の高い生クリームが黄色っぽく仕上がり、乳脂肪分の低い生クリームや植物性のものが白っぽくなることがわかります。

さらに絞ったときの固さにもかなり違いが出ており、乳脂肪分の高い生クリームのほうが絞り跡がはっきりとついています。絞っているうちにもどんどん固くなっていく印象でした。

それに比べて乳脂肪分が低い生クリーム、ホイップはやわらかく、絞り跡もゆるくなっています。

味を比較

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47%の生クリームがもっとも濃厚で、ミルクの風味やコクが感じられるクリームでした。

35%の生クリームもミルクの風味やコクが感じられるものの、47%の生クリームと比べるとやや濃厚さが欠けます。ですが、どちらの生クリームも口溶けがいい印象でした。

植物性ホイップはあっさりとした味わいで、ふわっと軽い口当たりでした。ミルクの風味を感じるというよりかは香料の香りを強く感じます。

豆乳入りホイップはとろっとした口当たりで、大豆の風味が強く感じられました。

42〜47%の生クリームがデコレーションには最適!

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検証の結果、「乳脂肪分の割合によって、クリームの固さ、色や風味、口溶けもにも違いが出る!」ということがわかりました。

35%の生クリームはクリームがゆるくなるので、デコレーションにはあまり向いていないという結果に。ガトーショコラやシフォンケーキなどに添えたり、料理に使ったりすることをおすすめします。

植物性ホイップ、豆乳入りホイップも47%の生クリームに比べるとゆるく仕上がりましたが、しっかり泡立ててもボソつきにくいので、デコレーション向きといえます。ただし、ホイップは動物性脂肪や植物性脂肪の割合、添加物の有無によって泡立ちの時間、見た目や味わいに違いが出てくるかもしれません。

今回の4つのなかでは47%の生クリームがデコレーションに向いていますが、上述したとおり固くなりやすいので、初心者の方は47%と35%をブレンドして42〜45%に調整してみるといいかもしれません。

ミルクの風味やコクを味わいたい方は乳脂肪分の高い生クリームを、あっさりとした軽いクリームが好みの方は植物性ホイップを使ってみてください。また、価格を抑えたい方や一度に大量のクリームを使う場合も植物性ホイップがよさそうです。好みや用途に応じて使い分けてくださいね。

次回は「生チョコを作るのに適している生クリームは?」について詳しくご紹介していきます。お楽しみに!


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