ライター : macaroni 編集部

糀甘酒でお菓子を作ろう!

ここ数年ブームが続いている糀甘酒。飲んでおいしいのはもちろんですが、近年はお菓子や料理に使う“発酵甘味料”としても注目を集めています。

糀甘酒にはどんな魅力があり、糀甘酒を料理に使うことにどういうメリットがあるのでしょう。日本の調味料研究の第一人者、東京農業大学の前橋教授との共著『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』を上梓し、メニュー開発やテレビ番組の料理制作など多岐にわたって活躍しているフードコーディネーター/料理研究家のあまこようこさんに聞きました。
あまこようこ さん フードコーディネーター・料理研究家。大阪あべの 辻調理師専門学校卒業後、洋菓子店などでの勤務や料理研究家のアシスタントを経て独立。テレビや雑誌などのメディアを中心に活躍中。2020年7月、『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』(アスコム)を上梓
本記事では、あまこさんに教えてもらった、糀甘酒を使って作るお菓子のレシピ3つも合わせてご紹介!どれもとっても簡単で、安心して子どもに食べさせられる、体にやさしいものばかりです。

糀甘酒は魅力いっぱいの発酵調味料

Photo by makoto_kishita

甘味料としての糀甘酒の魅力って?

「古くから健康に良いと言われ、“飲む点滴”なんて呼ばれることもある糀甘酒ですが、飲むばかりでなく、甘味料として見ても魅力的です。その特徴は、素材の旨みを引き立てるような、穏やかで奥深い甘み。砂糖では甘みが前面に出過ぎてしまうと感じるような料理も、糀甘酒を使って作るとほど良い甘さだと感じられます。

糀甘酒は液体なので、粒状の砂糖に比べて食材と混ぜ合わせるときに馴染みやすいところも良いですね。同じ理由で、焼き菓子の生地に使うとしっとりと仕上がるところも糀甘酒を使うメリットです。

なにより注目したいのは、栄養価の高さ。たっぷり使ってお菓子を作ったとしても、健康的と言えるものができあがる。これはやっぱり大きな魅力ですね」

糀甘酒はどんな料理やお菓子に向いていますか?

「仕上がりがパサつきがちな焼き菓子を作るなら、しっとりと仕上がる糀甘酒がおすすめです。また、卵焼きに甘みを付けたいときやプリンに使う甘味料としては、砂糖よりもずっと使いやすいと思いますよ。

健康的という意味では、子どもに食べさせるおやつに使うのも良いですね。また、誰かにプレゼントするお菓子に使うのも良いと思います。相手を思いやる気持ちが伝わる品になりますし、糀甘酒を使って作ったというだけで、会話の糸口になると思うんです」

糀甘酒を上手に使うコツ、または注意点などはありますか?

「比較的使いやすい甘味料なので、注意するようなことは特にありません。コツというほどのことではありませんが、特に素材の味を引き立たせたい料理やお菓子には向いている甘味料だと思います」

糀甘酒レシピ 1|ハートの糀甘酒生チョコ

Photo by makoto_kishita

生クリームの代わりに糀甘酒を使って作る生チョコです。

「生クリームを使った場合はコクが出ますが、糀甘酒を使うとすっきりとした味に仕上がります。調理自体は糀甘酒を温めてチョコを溶かすだけなので、とっても簡単♪」(あまこさん)

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