ライター : Raico

製菓衛生師 / フードコーディネーター / フードライター

砂糖で煮るだけ!あんずジャム(アプリコットジャム)の作り方

Photo by Raico

調理時間 30
*砂糖に漬けておく時間は除く
市場に出回る期間が短く、量も少ないあんず。生のまま食べると酸味が強いですが、加工するとぐっと食べやすくなるフルーツです。ジャムにすると、甘酸っぱさと奥行きのある味わいが楽しめますよ。生の状態では傷みが早いため、手に入れたらすぐ加工しましょう。

材料(あんず約3個分)

Photo by Raico

  • あんず 正味330g
  • 砂糖 200g

上手に作るためのコツ

ジャムにとろみが付いているのは、「ペクチン」の働きによるものです。あんずの果肉にはペクチンが少ないため、皮を付けたまま煮込んでください。

ジャムを作る際は、果物の酸に負けないようステンレスやホーロー、銅製の鍋を使いましょう。アルミの鍋は化学反応が起きて溶け出してしまうため、ジャム作りには向いていません。

また砂糖の量は、果実に対して4~6割程度が目安です。長期保存をする場合は、砂糖を6割以上加えましょう。使用するフルーツの酸味にもよるため、とろみがついてきたら味見をして、酸味が強いようなら砂糖を加えて調節してみてくださいね。

下準備

1.あんずを切って種を取り出す

あんずの筋の部分に包丁の刃を入れている様子

Photo by Raico

あんずはよく洗い、溝に沿ってナイフをくるりと一周入れます。
まな板の上に並べた、2つに割ったあんず

Photo by Raico

果肉を少し回して、あんずを2つに割ります。
半分に切った種付きのあんずの実を、さらに半分に切っている様子

Photo by Raico

種が付いているほうのあんずは、さらに皮のほうから縦半分に種に当たるまでナイフを入れます。
種のまわりに包丁を入れ、種を取り出している様子

Photo by Raico

果肉を少し回して、種を取り出します。取りきれない場合は、種のまわりに包丁の刃を入れると、取ることができますよ。ジャムにする場合は、皮付きのままでOK。1/4にカットし、実が大きいようならさらに半分に切りましょう。

2.瓶を煮沸消毒する

煮沸した保存瓶を乾かしている様子

Photo by Raico

保存用の瓶は熱湯で煮沸して乾かし、水分をよく拭き取っておきます。

作り方

1.あんずに砂糖をまぶす

鍋にあんずの実と砂糖を入れている様子

Photo by Raico

ステンレスやホーローなどの鍋にあんずと砂糖を入れて混ぜ合わせ、2時間ほど置いてあんずの水分を出します。

2.あんずを煮る

鍋に入れたあんずと砂糖を、ゴムベラで混ぜながら煮ている様子

Photo by Raico

1を中火にかけて、煮ていきます。鍋底が焦げないようにゴムべらや木べらで混ぜながら、15分ほど煮詰めます。アクが気になるようなら、取り除きましょう。

3.味を調整して完成

ゴムベラであんずジャムのとろみを見ている様子

Photo by Raico

弱火にしてさらに煮詰め、とろみがついたら味をみます。もっと甘くしたい場合は砂糖を加えましょう。冷えたら固まるため、少しゆるいかな、という程度で火を止めればOKです。熱いうちにビンに詰めて、粗熱が取れたらふたをしてできあがり。

保存方法と日持ち

Photo by Raico

自家製のジャムは、煮沸消毒し、よく乾かして水分を取ったビンに詰めて保存します。ご紹介したレシピのように糖度が6割以上のジャムなら、長期保存することが可能。冷蔵で半年ほど保存することができますよ。

食べられない分は、小分けして冷凍保存しておくと便利です。ジッパー付き保存袋に入れ、食べる分だけその都度解凍するといいでしょう。冷凍する場合も保存は半年が目安で、解凍後は1週間ほどで食べ切るようにしてください。

一方糖度が40%程度の低糖度ジャムの場合は、冷蔵保存なら1~2週間程度しか持ちません。長期保存するには向いていないため、早く食べ切るようにしてくださいね。

編集部のおすすめ