ライター : kyoko.nishiyama

料理家 / 料理ブロガー

コスパ最強野菜『豆苗』の魅力と簡単レシピ

Photo by ちょりママ

ステイホームが叫ばれている間にブームとなった「豆苗」。驚きの栄養価と彩りの良さ、そして、通年変わらない安定した価格。最近ではスーパーフードとまで称されるようになりました。

手軽な育て方で二度、三度味わえるリボーンベジタブル(リボベジ)という点も、人気を得ている理由のひとつ。ただ、生食以外での扱いがややむずかしく、すぐに火が通ってしまって加熱終わりのタイミングがわからないという声を耳にすることがあります。

今回は、そんな「豆苗」の魅力に迫ります!簡単レシピは、食べ方のバリエーションを広げるおすすめレシピをお届けします。

「豆苗」の魅力

豆苗って?

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豆苗は、えんどう(豌豆)の新芽とつる先の5~10cmの若い芽のこと。

前回クローズアップした「さやえんどう」と同じ「えんどう」ではありますが、さやや豆をとる品種とは別の品種です。豆苗はさやが硬く、若芽が大きくて茎のやわらかい品種なので、葉や茎をおいしく食べることができます。ともあれ、マメ科のえんどうの奥深さを強く感じますね。

中国では昔から高級食材としてポピュラーな野菜でしたが、今や日本でも定番野菜となりつつあります。豆つき(根)つきで売られていて、再収穫が可能なところも人気の理由でしょう。

豆苗の旬と栄養

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水耕栽培のものは周年ですが、ハウスものや露地栽培されたものは3~5月が旬。通年出回るものだからこそ、旬を意識していただくと食卓のマンネリ防止になります。

未熟な豆やさやごと食べるさやえんどうよりもβカロテンを含む豆苗。βカロテンは体内でビタミンAに変わる栄養素で、脂溶性なので油と合わせていただくと吸収率がアップします。そんな知識を頭に隅におくと、おのずと料理法が決まってきそうですね。

視覚、皮膚、粘膜を健康に保ち感染症予防に効果的なビタミンAに加え、ビタミンCの含有量はグレープフルーツの約2倍。さらに、“発育ビタミン”とも呼ばれるビタミンB2も含んでいます。健康のためにも美容のためにも、日々の献立に摂り入れていきたいですね。(※1)

豆苗の再収穫

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もはやお馴染みとなっている豆苗の再生。浅い容器に水を張って根を浸し、室内におくこと数日。

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植物を育てている感覚になります。ぐんぐん伸びたら二度目の調理が可能の合図。

夏場は室内の温度も高くなるので、雑菌などの繁殖するおそれがあります。再生を楽しむ際は時期を選び、再収穫したものは火を通していただくようにしましょう。

豆苗の保存

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根つきのものは冷蔵庫の保存で比較的日持ちしますが、若芽をつんだものはポリ袋に入れて立てて冷蔵庫保存を。鮮度を優先し、早めに食べきるようにしましょう。

豆苗をおいしく食べる方法

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豆苗のシャキシャキとした食感を損なわないよう、手早く調理がポイントです。

油炒めは強火でさっと!ゆでる場合はさっと30秒。私が一番おすすめする豆苗の加熱方法は電子レンジです。1袋1分を目安で。

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