ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

「お酢ダイエット」とは?

お酢ダイエットとは、日々の料理にお酢を取り入れたりお酢を希釈したドリンクを飲むんだりするダイエット法です。

この記事では、ダイエットに役立つお酢の作用をご紹介しますが、お酢を飲むだけで体重が減るというわけではありません。お酢ばかり摂るような偏ったダイエットをおこなうと、体調不良やリバウンドにつながるおそれが。食事量を見直したり、定期的な運動を心がけたりしつつ、お酢を上手に取り入れてくださいね。(※1)

お酢ダイエットの効果

ポイント

  1. 血糖値の上昇を穏やかにする
  2. 内臓脂肪を減らす
  3. 便秘改善に役立つ

血糖値の上昇を穏やかに

糖質は生活するうえで大切なエネルギー源ですが、糖質主体のごはんやパンなどを多く摂ると、食後血糖値が急上昇します。その際、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが過剰に分泌され、糖質が脂肪として体内に蓄積されるおそれが。

約大さじ1杯(15ml)のお酢を料理に使ったり飲み物に加えたりすると、食後の血糖値の上昇が緩やかになるという研究結果が報告されています。太りにくい食べ方をするために役立ちますよ。(※2,3)

内臓脂肪を減らす

肥満気味の人が毎日約15ml(大さじ1杯)のお酢を続けて摂ることで、内臓脂肪を低下させたり、腹囲を下げたりするはたらきがあることが確認されています。

内臓脂肪とは、筋肉の内側にある腹腔内についている脂肪のことです。内臓脂肪型肥満になると、血圧や血糖値などの異常につながるおそれがあります。内臓脂肪を減らすことは、健康維持のためにも重要ですよ。(※4,5)

便秘改善に役立つ

お酢には胃酸の分泌を助けてくれる作用があります。胃酸やお酢の成分が胃腸を刺激して、腸の運動を促すことから、便秘対策に役立ちますよ。

また、お酢は腸内の善玉菌を増やすはたらきがあります。ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑えて腸内環境を整える作用があります。さらに、腸内でのビタミンの生産や、免疫機能の維持にも関わっていますよ。(※6,7)

お酢ダイエットのやり方

ポイント

  1. 一日に大さじ1杯を目安に
  2. 料理に加えたり、間食の代わりに取り入れたりする
  3. 炭酸水や牛乳で割って飲むのもおすすめ
お酢ダイエットのやり方に細かい決まりはなく、料理に取り入れるほか、希釈してドリンクにするという方法もあります。一日にお酢を摂る量は、大さじ1杯(15ml)が目安です

おすすめのやり方は、お酢を使った和え物やサラダなどのおかずを食べること。食物繊維が豊富で低カロリーな、海藻や野菜と組み合わせるのが理想的です。食物繊維はお酢と同様に、血糖値の急上昇を抑えたり、善玉菌を増やしたりする作用がありますよ。(※2,3,5,7)
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