ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

水をたくさん飲むとやせるって本当?

水は健康のために役立ち、血流や基礎代謝をよくします。そのためダイエットにつながる作用も期待されますが、水を飲むだけでやせるわけではありません

水しか飲まない、食事を水に置き換えるといった偏ったダイエットはやめましょう。必要な栄養素が不足すると、体調の悪化やリバウンドのおそれがあります。

それでは水を飲むメリットと注意点、おすすめの飲み方などを詳しく見てみましょう。(※1,2,3)

水に期待できるダイエット効果やメリット5選

水ダイエットの効果

  1. 基礎代謝が上がる
  2. 過食を避けられる
  3. 便秘対策につながる
  4. むくみ対策に役立つ
  5. 老廃物の排出をサポート

基礎代謝が上がる

水分補給により、基礎代謝の向上が期待できます。水が適切な量であれば、きれいな水が体内を巡るので血液の流れもスムーズに。また、水分が細胞へ行き届くと、細胞が活発になって代謝はアップすると考えられています。

さらに水の代わりに白湯を飲むと、胃腸が温まり内臓のはたらきが活性化するため、代謝が上がりやすいですよ。身体が冷えやすい人は、夏場でも冷たい水ではなく白湯を飲むといいでしょう。(※2)

過食を避けられる

お腹がすいていると、つい早食いになってしまったり、食べ過ぎてしまいがちに。そんなときは、食前に水を飲むといいかもしれません。

ある研究の考察では、水を飲むと胃がふくれ、満腹感を得やすくなり食べ過ぎを避けられるというメリットが示唆されていますよ。ただし、食べる直前に水を飲むと消化液が薄められ、消化・吸収を妨げるおそれが。食前の水は30分前を目安に摂るようにしましょう。(※4)

便秘対策につながる

水を飲むと便秘対策につながります。しっかりと水分を摂ると便がやわらかくなる作用があり、排便をしやすくなることが分かっていますよ。

なお、便秘対策には便意を我慢しないこと、適度な運動、一日3食の規則正しい食生活なども大切です。朝食を摂ると体内リズムを整えられ、排便反射を促す作用も期待できます。(※5)

むくみ対策に役立つ

足のむくみが気になるという方は、水分が不足しているかもしれません。水分が不足すると体は、体内の水をため込もうとするので、むくみを悪化させるおそれがあります。健康のために、水はこまめに飲むようにしましょう。

一方で、むくみの原因のひとつに水分の摂り過ぎがあげられます。むくみ対策では水をたくさん飲めばいいわけではないので、飲み過ぎにも注意したいですね。(※1,6,7)
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