5. ほとけのざ

ほとけのざは漢字では「仏の座」と書きます。この名前からすでに縁起物であることがよくわかりますよね。現在では「コオニタビラコ(小鬼田平子)」の名で知られています。地面に広がるように生える葉を仏の安座に見立ててこう呼ぶのだとか。 ちなみに、ほとけのざはもう一種類あり、ピンクの花をつけるものがあります。春の七草のほとけのざはそれとは別の植物です。

6. すずな

すずなは漢字で「菘」と書きます。現在では「カブ」にあたるもの。「神を呼ぶ鈴」として縁起物とされてきました。七草粥には、葉もカブの実もすべて入れて食べます。

7. すずしろ

すずしろは漢字で「蘿蔔」「清白」と書きます。現在の「大根」にあたるもの。七草粥に使用するのは料理でよく使うような大きな大根ではありません。「すずしろ」の名には、「汚れのない白さ」という意味が込められています。

七草の覚え方

七草って、日常では使わないものが多くて覚えにくいですよね。すずなやすずしろなんて普通にカブ・大根と言ってくれたほうがまだわかりやすい。でも七草には歴史があり、意味があります。古くからの名前通りに覚えたいですよね。簡単に覚えるには、リズムよく短歌にするといいですよ♪ 5・7・5・7・7のリズムにあてはめ、「せりなずな・ごぎょうはこべら・ほとけのざ・すずなすずしろ・春の七草」と歌います。 秋の七草には頭文字で覚える方法もありますが、春の七草はそうもいきません。こうやってリズムに合わせて覚えるのがいちばん早いのかもしれません。

下処理もばっちり!七草粥の基本レシピ

すずな、すずしろの実はやわらかくなるまでゆでておき、葉の部分はほかの七草と一緒にさっとゆでます。お粥は別に作り、できあがったらすずな、すずしろの実と小さく切った餅を入れます。最後に七草を混ぜ、塩で味をととのえたら完成です。 正式には、七草は前日の夜に叩いて細かくしておくのだとか。

お正月のごちそうで疲れた胃を癒すやさしいお粥

お正月に欠かせない七草粥。七つの草すべてに意味があり、健康を願って食べられるものであることがわかりました。地域によって使う草・使わない草、また別の食べ物を入れたりもするようです。あなたの地域ではどんなものを入れるのでしょうか? 最近では、アレンジ七草粥なんていうのもありますね。イタリア風だったり、パクチーを入れてみたり。 一年の無病息災を願う七草粥、家庭のオリジナルレシピを考えてみるのもいいかもしれません♪
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