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七草粥はいつ食べるもの?意味や由来とは
いつ食べるの?
日本には、お正月の7日に七草を入れたお粥を食べる風習があり、それを「七草粥」と呼びます。入れる材料は「春の七草」ですが、食べるのは冬の正月。正月は新春ともいうように、旧暦では春にあたったのです。
正確には、人日の節句(1月7日)の朝に食べるものとされています。
由来と意味
この七草粥は、すでに平安時代からあったといわれています。春の七草、さらに餅などを入れて作るシンプルな塩味のお粥で、その一年病気もなく暮らせるようにと無病息災を願って食べられます。
また、正月にはいろんなごちそうを食べたりお酒を飲んだり、胃腸に負担をかけることが多いですよね。七草粥はその疲れた胃腸を休めるために食べられるともいわれています。
鎌倉時代から江戸時代にかけて成立した『御伽草子』には、七草粥の起源とされる親孝行の説話が残っています。孝行息子が老いた両親の若返りを願って山籠もりして祈願し、帝釈天が叶えたという話。簡単に紹介すると、「七つの草を集めてそれを煮て食べれば、ひと口で10歳若返る」というものです。
七草の種類とそれぞれに込められた意味
1. せり
せりは漢字で「芹」と書く草で、そもそも新芽が競い合うように生えることから「せり」という名がついたとか。「競り勝つ」という意味がこめられ、縁起物とされています。独特な香りが特徴的ですが、同じセリ科の植物であるパクチーに比べるとクセはあまりありません。
2. なずな
なずなは「ぺんぺん草」とも呼ばれ、漢字では「薺」と書きます。三味線のばちのような実がついており、ちょっとずつ下に引っ張ってから茎を振ると音が鳴るのがおもしろい植物。道端に生えているので、見たことがある方も多いでしょう。実は「なでて汚れをはらう」といわれる縁起物です。
3. ごぎょう
ごぎょうは現在では「ハハコグサ(母子草)」の名で知られています。ごぎょうとは「御形」で、ひとがたを指します。母と子の人形が多かったことからハハコグサと呼ばれるようになりましたが、仏の姿を表しているともいいます。
4. はこべら
はこべらは現在では「コハコベ(小繁縷)」の名で知られています。はこべらの「べら」は群がるという意味があり、小さな茎に葉が群がるようになることから「繁殖がはびこる」という意味があります。中国では薬草として使われてきた植物です。
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