ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

ピューレとは?

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ピューレとは、生もしくは加熱した原材料を、ミキサーやブレンダーなどでなめらかにすりつぶし、裏ごししてなめらかな半液体状態にしたものです。野菜や果物のほか、肉や魚などもピューレにすることができます。

食材が持つおいしさをシンプルに味わえるため、料理の味や旨味を足したり、アクセントとして使ったりする食材です。スープやソース類のベース、菓子やドリンクの材料のほか、離乳食をはじめいろいろなメニューに活用できます。
トマトピューレの作り方はこちら▼

ピューレとペースト、ジャムの違い

ペーストはピューレと同様に、食材をすりつぶして半液体状にしたものですが、さらに煮詰めるため濃度が高くなっています。ジャムは、果物の果肉をつぶし、砂糖を加えて加熱濃縮したものです。

いずれもとろみがありますが、ピューレは食材そのものの、ペーストは食材を煮詰めることからとろみが付きます。ピューレやペーストとは違い、ジャムのとろみは果物のペクチンと酸が作用して、ゼリー状に固まったものです。
種類材料なめらかさ濃度
ピューレ野菜・果物・肉・魚など☆☆☆
ペースト野菜・果物・肉・魚など☆☆☆☆
ジャム果物☆☆☆

ピューレの活用法

料理のソースに

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野菜のピューレは調味料を加えて煮詰めると、料理のソースが作れますよ。旨味が凝縮するうえに、パスタに絡めたりソテーした肉や魚に添えたりと、手軽に使えます。きれいな色の野菜ピューレなら、ソースの鮮やかな色が料理のアクセントに。

お菓子作りに

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フルーツピューレは、お菓子作りに大活躍。ゼラチンを混ぜて固めるときれいな色のゼリーに、ゼラチンと泡立てた生クリームを混ぜるとなめらかなムースが完成します。

砂糖を加えて煮詰めると、フルーツソースに。牛乳や炭酸水などを混ぜれば、ドリンクが作れます。

隠し味に

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隠し味としてピューレを使うと、旨味が増して奥行きのある味わいに。例えばトマトやりんご、玉ねぎのピューレをカレーやビーフシチューといった煮込み料理にプラスすれば、いつもよりもコクが増してまろやかになります。素材の味は感じにくいので、野菜が苦手な方でも食べやすいというメリットも。

よくある質問

質問回答
1.ピューレの風味や味わいの特徴は? 食材そのものの風味や味をストレートに味わえる
2.ピューレを作る際に使う道具は?すりつぶすためのミキサーやブレンダー、こすための裏ごし器
3.ピューレは長期保存できる?基本的にできる。小分けにしてフリーザーバッグに入れて密封し冷凍保存する。約2週間〜1ヶ月保存可能
4.ピューレはどのような料理に使える?ラタトゥイユ、パスタ、スープなど
5.ピューレはどのようなデザートに使える?ムース、ゼリー、アイスクリームなど
6.ピューレはどのような料理の隠し味に使える?カレー、シチュー、ハンバーグのソースなど

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