ライター : ☆ゴン

秋刀魚(さんま)の旬が知りたい!

秋を代表する味覚のひとつである秋刀魚は、古くから日本人に馴染みの深い魚です。旬の時期になると、塩焼きや刺身などで食べられ、親しまれてきた人気の大衆魚。

海水魚である秋刀魚は、オホーツク海から北太平洋、日本海、東シナ海などの広い海域を、群れをなして回遊します。さんまは細長い体形が特徴で、成魚は体長が40cmほどにもなり、背が暗青色、腹側は銀白色に輝きます。

秋刀魚の旬はやっぱり「秋」

オホーツク海から太平洋側へ南下するまえの、7月中旬からが漁のはじまり。しかし、この時期の秋刀魚はまだ脂がのっていません。秋刀魚が根室から襟裳岬沖、三陸沖へと南下する9月~10月が、脂がのっておいしい旬の時期です。11月以降の秋刀魚は大半が加工用に。

ちなみに旬の時期になると、各地で秋刀魚祭りと銘打った催しがおこなわれます。しかし近年は、漁獲資源の減少による高値で、このような催しが中止になることが多いようです。

夏の秋刀魚の初物は刺身がおすすめ

すでに紹介したように、オホーツク海では7月から漁がはじまり、この時期に獲れた秋刀魚は初物として人気。まだ脂がのっていないので塩焼きには向きませんが、刺身で食べられることが多いそうです。脂が少ないので、さっぱりした味わいが特徴。

最盛期の秋刀魚は、海水ごと吸い上げる棒受け網漁で獲るため、魚体同士がこすれてうろこが取れてしまいます。そのうろこを秋刀魚が飲みこんでしまい、内臓にはうろこがいっぱい。

一方の初物は、網目に頭がはさまる刺し網漁で獲ることが多いです。それによってうろこの剥がれが少なく、内臓にはうろこがほとんどありません。そういう理由から、初物の秋刀魚はあっさり味の刺身と、うろこのない内臓がおいしいと珍重されます。

旬以外の季節も秋刀魚はおいしい

スーパーでは、旬の秋以外にも販売していることがよくあります。その理由は、旬の時期に漁獲した秋刀魚を冷凍して貯蔵しているため。

漁船によっては、獲れた秋刀魚を船内でそのまま急速冷凍します。冷凍技術はもちろん、流通網が発達した現代ならではのシステムで、季節を問わず秋刀魚を味わうことができるのです。

新鮮でおいしい秋刀魚の見分け方

秋刀魚の鮮度を見るためには、まずはくちばしの先をチェック。先が黄色なら新鮮な証拠です。水揚げから3日ほどたつと、茶色に変化するとのこと。次に黒目のまわりが濁っていなく、澄んでいるものが新鮮です。

秋刀魚は、長さよりも太さのほうが大切で、やせているものは脂がのっていません。太ければ太いほど脂ののりがよく、おいしいとされます。

秋刀魚をおいしく食べるおすすめのレシピ5選

1. 外せない定番の食べ方。基本の秋刀魚の塩焼き

Photo by macaroni

秋の味覚の代名詞である秋刀魚といえば、やはり定番の塩焼きは外せません。グリルで焼いても良いですが、アルミホイルにのせてトースターで焼くと、身がぱさつかずふっくらと仕上がります。手間いらずで後片付けも楽ちん。秋になったら、一度は食べておきたいひと品です。

編集部のおすすめ