ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

京いもの豆知識

京いもが出回る旬の時期

京いもはほとんどが宮崎県産であるため、“みやざきブランド”の規格に従い、旬は完熟品が出回る11月から3月。小芋がほとんどないのが特徴で、親芋は大きいものだと60cmほどの長さに成長します。肉質はしっかりとして煮崩れしにくく、煮物やおでんなどに使いやすいですよ。

別名「たけのこ芋」

宮崎県特産の京いもは、地上に頭を出している姿がたけのこに似ていることから「たけのこ芋」とも呼ばれます。ちなみに京都で作られる海老芋も“京芋”と呼ばれるため混同されやすいですが、まったくの別物なんですよ。

下ごしらえとアク抜き方法

1. 京いもの皮を丁寧に剥きましょう。
2. 3cmほどの食べやすい大きさにカットします。
3. カットした京いもを鍋に入れ、たっぷりの水を張ります。
4. 火にかけ沸騰させましょう。
5. 沸騰したらアクを取り、ふたをして弱火で30分下ゆでします。
6. 下ゆでが終わったら湯切りし、水でよく洗います。
7. ザルにあけ水気をしっかり切りましょう。

京いもは肉質が硬いので、煮る際に面取りはしなくても大丈夫です。

京いもの保存方法

京いもは暖かい地域でとれるものなので寒さが苦手です。冷蔵庫に入れると低温障害を起こし、早く傷んでしまうおそれがあります。また、傷が付いているものはそこから傷んでいきますので早めに使うようにしましょう。

表面についている土は保湿の作用があります。洗い落としてしまうと乾燥して品質の低下が早まってしまうので、土がついたまま保存するようにしましょう。新聞紙に包み、風通しの良い冷暗所に置いて保存するのがおすすめです。

【煮物】煮崩れしにくい!京いもの人気レシピ5選

1. 高野豆腐の残り汁で京いも煮

京いもといえば、しっかりとした肉質で煮崩れしないことから煮物がおすすめ。まずは煮物をご紹介していきましょう。こちらは高野豆腐の含め煮の残り汁をそのまま煮物に使うレシピです。あとひと品欲しいときにも使えますよ。

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