ライター : chami

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リンゴの旬とは?

Photo by Ayako Kunishio

いつも店頭に並んでいるイメージのあるリンゴ。旬の時期がいつなのか気になりますよね。実はリンゴの収穫は8~11月にかけておこなわれ、10~2月頃の秋から冬に旬の時期を迎えますよ。

リンゴは収穫時期によって4つに分類され、8月頃収穫されるリンゴは極早生種、9月頃は早生種と呼ばれます。さらに中生種、晩生種と続き、収穫後すぐに出荷されるものと貯蔵するものに分かれ流通される仕組みです。

リンゴを一年中食べられる理由

夏から秋に収穫されるリンゴが一年中食べられる理由は、リンゴを冷蔵庫で貯蔵して、出荷をコントロールしているからです。特にリンゴの一大産地である青森県では、貯蔵期間に合わせて普通冷蔵やCA貯蔵という方法でリンゴを長期保存しています。

CA貯蔵とは特殊な技術で酸素や二酸化炭素、湿度などを調整してリンゴの呼吸を抑える貯蔵方法です。この方法を用いることでリンゴの呼吸を抑えて鮮度を保ちます。

【品種別】リンゴの旬

品種甘味酸味食感
ふじ(中生種・晩生種)11~12月☆☆☆☆シャキシャキ
紅玉(中生種)10~12月☆☆☆シャキシャキ
つがる(早生種)9~10月☆☆やわらかでジューシー
きおう(早生種)9~10月やわらかめでサクサク
ジョナゴールド(中生種)10~1月☆☆☆やわらかめでサクサク
シナノスイート(中生種)10~11月☆☆サクサクでジューシー
むつ(中生種)10~1月☆☆かためでシャキシャキ
王林(晩生種)11~2月☆☆☆やわらかめでサクサク

ふじ(中生種・晩生種)

ふじは特にポピュラーなリンゴのひとつ。蜜が入りやすいという特徴もあるため、甘くシャキシャキしたリンゴが好きな方を中心に人気のリンゴです。

ふじは晩生種のため、収穫は遅め。もっとも生産量の多い青森県で11月上旬から収穫が始まり、1月から4月が収穫の最盛期となっています。長野県では11月から12月が収穫のピークです。紅玉もそうですが、晩生種はより気温の低い地域のほうが旬の時期が長いという特徴がありますね。

紅玉(中生種)

紅玉はかなり古くからある品種で、アメリカが原産です。日本では明治期から栽培が始まりました。名前のとおり、目を引く濃い紅色の皮が特徴的です。熟した紅玉はリンゴ特有のロウ成分がかなり分泌され、表面がつやつやに光ります。 紅玉は中生種なので、収穫時期は早めです。収穫量がもっとも多い青森県では、10月中旬ごろから収穫が始まり、11月に最盛期を迎えます。長野県では時期がやや早く、9月が収穫のピークとなっています。

つがる(早生種)

青森県生まれの品種でふじに次ぎ生産量の多いつがる。酸味が少なく、甘味が強めなところが特徴で、ジューシーな食感が人気です。縞模様に赤く色づき、生食のほか、ジュースなどにも利用されています。

つがるは早生種で、長野県では8月頃、青森県では9月頃から収穫が始まり、出回る時期は8月中旬から10月頃。かつては色づきを良くするために有袋栽培が盛んでしたが、現在は無袋栽培が主流です。

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