ライター : uni0426

黒胡椒のスパイシーな魅力におぼれそう

黒胡椒とは一体なに?

黒胡椒とは、コショウ科コショウ属のつる性植物の実のことなんです。このコショウの実は結実直後は緑色をしており、完熟して赤く変化します。完熟前の緑色の状態で収穫し、長期間乾燥させて黒く変色したものを黒胡椒と呼んでいます。 紀元前4世紀には胡椒の存在が確認されており、抗菌、防腐、防虫効果があることから、冷蔵技術が未発達だった時期には大変珍重されました。その価値は高く、1世紀のローマでは金や銀と同量で交換されたり、中世ヨーロッパでは貨幣の代用にもされたほどでした。

味わい・香り

ピリッとした辛味と野性的な風味、ふくよかな香りが特徴の黒胡椒。ホールのまま使用することもあれば、ペッパーミルで挽いて使用するなど、使い方はさまざまです。 ホールのままよりも弾いた方が香りが強いですが、その香りはひとたび挽くと飛びやすくなります。そのため、使用する際にミルで挽いて使用すると、フレッシュな香りを楽しむことができますよ。

形状によって異なる黒胡椒の味わいや用途

粗挽き

黒胡椒の実を砕いたものをクラッシュと呼びますが、さらに小さい粒子に挽いたものが粗挽きです。ピリッとした辛味が強く、風味も豊かで香りは細挽きに比べると持続しやすいのが特徴。肉料理に使用するほか、炒め物の辛みと風味づけ、チーズにもよく合います。パスタやリゾット、スープの上に散らすと味が引きしまります。

細挽き

粗挽きよりもさらに細かく、パウダー状に挽いたものが細挽きです。舌触りを邪魔しないので、なめらかなものにも使用することができますよ。辛味は少ないですが味を引きしめ、風味を増してくれます。また下ごしらえにも向いており、下味として細挽き黒胡椒を使用することも多いです。スパイスとして、揚げ物につけて食べることもあります。

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