京都のばら寿司

京都府北部の丹後地方では、ばら寿司に焼きさばのそぼろを使います。焼きそぼろのほかには錦糸卵やしいたけ、かまぼこ、かんぴょうなどを使用。甘辛い風味のばら寿司で、丹後では正月や記念日、おもてなしなど、いまでも特別な日に作られているのです。

ばら寿司とちらし寿司の違いは?

ばら寿司とちらし寿司は、呼び方が違うだけで同じもののように思えますが、本来は具材の使い方に違いがある料理。具材を酢飯に混ぜて作るばら寿司に対して、酢飯の上に具材を散らすのがちらし寿司の語源です。しかしいまでは、ふたつの料理に特段の定義や決まりはないとされます。

おすすめばら寿司レシピ3選

1. 丹後のばら寿司

本来は焼きさばで作るそぼろを、さば水煮缶で代用するレシピ。いまは缶詰を使うのが一般的になりつつあります。丹後では、まつぶたと呼ばれる浅い木箱にばら寿司を詰めるのが特徴。皿に切り分けて食べる、おもてなしにぴったりなばら寿司です。

2. たけのこと牛肉のばら寿司

酢飯に炒めた牛肉を入れる、ボリュームのあるばら寿司です。具材にはたけのこやふきも加えるため、意外とさっぱりした味わいで歯ごたえのある食感。たっぷりの錦糸卵と紅しょうがをトッピングすれば、よりきれいに仕上がります。

3. パルミジャーノと生ハムのイタリアンばら寿司

見た目もユニークなイタリアン風ばら寿司のレシピで、生ハムやズッキーニを具材にします。酢飯や錦糸卵の中には、「イタリアチーズの王様」と称されるパルミジャーノ・レッジャーノがたっぷり。チーズの濃厚なコクと風味、生ハムの塩気や旨味が、思いのほか酢飯とマッチするひと品です。

ばら寿司の具材はなんでもOK♪

ばら寿司は関西の酢飯料理ですが、地域や家庭によって具材や味付けはさまざま。丹後ばら寿司に使う焼きさばのそぼろ以外、具材にこれといった決まりはありません。刺身用の新鮮魚介を、酢飯に混ぜたものでもばら寿司です。お好みの具材で楽しんでみてください。
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