ライター : Uli

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魚のおすすめ解凍方法と上手に解凍するコツとは?

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冷凍の魚の解凍法はさまざまあり、なかでも便利で安全な「流水解凍」「冷蔵庫解凍」「電子レンジ解凍」の3つをご紹介します。それぞれ解凍にかかる時間や注意点が異なるため、調理するタイミングや用途などにあわせて最適な解凍方法を選んでください。

常温解凍は魚が傷みやすいため避けましょう。また、解凍後の再冷凍は魚の旨味が抜けて食感が損なわれ、雑菌が繁殖しやすいので厳禁です。

もっともおすすめ「流水解凍」

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流水解凍は短時間でドリップが出にくい半解凍状態にできるため、失敗なく解凍したい場合にぴったり。冷凍の魚が密閉袋に入っている場合はそのまま大きなボウルや鍋に入れ、水道水を流しながら20~30分ほど置きます。

密閉袋に入っていない場合はフリーザーバッグや調理用袋などに入れ、なるべく空気を抜いて封をしましょう。魚を直接水に浸けると旨味や栄養分が流れ出て、水分を吸ってふやけてしまうので厳禁です。

解凍時間は魚の大きさによって異なります。5分おきに袋の上から魚を押してみて解凍状態を確認すると失敗しませんよ。加熱調理する場合は、押してみて少しへこむ半解凍状態で調理するのがおすすめです。

冷凍魚を流水解凍するときの注意点

  1. 魚を直接に水に浸さず、袋に入れてから浸す
  2. 魚を押して少しへこむ半解凍状態で調理する
  3. 解凍後は常温で放置せずすぐに調理する

時間に余裕があるなら「冷蔵庫で解凍」

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時間に余裕があるのなら、冷凍の魚をトレーにのせて冷蔵庫で3~6時間置く冷蔵庫解凍をしましょう。低温でゆっくり解凍すると、ドリップが出にくく旨味も逃げません。

魚の大きさによって解凍時間が大きく異なるため、たまに魚の状態を触って確認してください。一般的なサイズの切り身やさくの場合の解凍時間は、半解凍が3~4時間、完全解凍が5~6時間ほどです。

生のまま食べる場合は、水道水や部屋の温度に解凍時間を左右されない冷蔵庫解凍のほうが安心ですよ。冷蔵庫内で長時間放置するとドリップが出てくるため、なるべく早く使いましょう。

冷凍魚を冷蔵庫で解凍するときの注意点

  1. 食べる(調理する)時間を逆算して魚を冷蔵庫に移す
  2. 解凍時間は半解凍が2~3時間、完全解凍が5~6時間を目安にする
  3. 解凍後の魚は冷蔵庫内で長時間放置せずなるべく早めに使う

短時間で解凍するなら「電子レンジで解凍」

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すぐに解凍したい場合は電子レンジで解凍する方法をお試しください。冷凍の魚を取り出し、耐熱皿にキッチンペーパーを敷いて魚を直接のせます。電子レンジの最小ワット数(100~500W)で20~30秒ずつ加熱するか、解凍モードがあれば活用しましょう。

大きな魚を電子レンジ解凍する場合は、途中で上下を返して加熱してください。カチカチに凍っている状態で加熱するほうが上手に解凍できます。

短時間で解凍できるのがメリットですが、解凍ムラができやすく、部分的に火が入ってしまう可能性が高いのが欠点。こまめに魚の様子を見ながら加熱時間を調整しましょう。生で食べる刺身には向いていない解凍方法です。

冷凍魚を電子レンジで解凍するときの注意点

  1. 電子レンジの最小ワット数で(100~500W)で20~30秒ずつ加熱する
  2. 大きな魚や厚さのある切り身を加熱する場合は、加熱途中で裏返す
  3. 様子を見ながら少しずつ加熱し、火が通らないようにする

魚の解凍方法まとめ

種類解凍方法解凍時間おすすめシーン
流水解凍水道水を流しながら水に浸す20~30分なるべく短時間で失敗なく解凍したいとき
冷蔵庫解凍冷蔵庫で置く3~6時間調理までに時間があるとき
電子レンジ解凍電子レンジで加熱する数十秒すぐに調理したいとき

冷凍の魚を上手に解凍しておいしく食べましょう

冷凍の魚を上手に解凍すれば、旨味と食感を損なわずおいしくいただけます。下ごしらえする時間があるときは流水解凍、数時間後に調理する場合は冷蔵庫解凍、すぐに調理したい際は電子レンジ解凍、とシーンにあわせてベストな解凍方法を選んでください。

注意点を意識すれば失敗なく解凍できますよ。魚の解凍方法をマスターして、毎日の食卓に魚料理の出番を増やしましょう。

※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。

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