ライター : kii

調理師 / 製菓衛生師 / 食育インストラクター / フードコーディネーター

ごはんのお供はリユースが今風♪

Photo by ako0811

うまみ成分たっぷりの昆布は、和食作りにはかかせない大定番のお出汁ですね。じっくり煮だした昆布出汁は、食材のおいしさを引き立たせる名脇役ですが……。その出汁がらの昆布、実は主役級にリユース可能なんです!

特別な調味料は不要。いつもの材料をクツクツと煮るだけで甘辛い佃煮の完成です。自家製なら自分好みの味付けに調整でき、大満足のひと品に。ホカホカごはんにのせて食べれば、最高ですね♪ 一度で二度おいしい昆布の魅力を知れば、和食を丁寧に作ってみようかなという気持ちになれますよ。

昆布の佃煮の基本レシピ

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出汁をとった昆布には、まだうま味がしっかりと残っています。出汁を取るたびに捨てていてはもったいないですね。使うたびに冷凍保存して、ある程度たまればまとめて佃煮にしましょう!細切りにする昆布はやわらかく、甘辛いお味がしっかり染み込み食べやすくなります。ごはんのお供にぜひお試しください。

材料(作りやすい分量)

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※昆布150gくらいまでなら同じ分量の調味料で作れます。その場合は、水を20cc程度増やして、煮る時間を少し長くしてみてください。

コツ・ポイント

  1. 丁寧にアクを取ることで、きれいな仕上がりになります。
  2. 水分をしっかりと飛ばすことで、水っぽさがなくなり味が引き締まります。
  3. 水あめやはちみつを少量加えると、コクのある甘味となりより艶っぽい仕上がりになりますよ。
  4. 同じく出汁がらの鰹節、また干ししいたけなどを煮汁含め一緒に佃煮にしてもおいしくアレンジできます。梅干しや山椒、くるみなどを加えても風味アップに!
  5. 時間がない!という方は、電子レンジ調理もおすすめです。ラップをせずに水分を飛ばすように加熱しましょう。焦げやすいので数回に分けて様子を見ながら作ってくださいね。

作り方

1.昆布を細切りにする。

昆布を包丁で細切りにしている様子

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出汁がらの昆布を3mm~5mm幅の細切りにします。できるだけ同じサイズにカットするほうができあがりの見栄えがよく、食べやすいでしょう。昆布特有のぬめりで細切りがしにくい場合は、キッチンばさみを使うのもおすすめです。今回は、味が染み込みやすい細切りにしましたが、お好みで正方形にカットしても良いですよ。

2.小鍋に調味料をすべて入れる。

銀色の小鍋に調味料を入れている様子

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小鍋に調味料すべてを入れます。大きい鍋を使うと、水分がすぐに蒸発してしまいじっくりと煮詰めることができません。小さめの鍋を使ったほうがよいでしょう。
調味料が入った銀色の小鍋に、昆布を加えている様子

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調味料をひと煮立ちしたら、昆布をすべて加えます。とろ火でじっくりゆっくり煮詰めます。(20分程度)

3.アクを取り除く。

銀色のお玉で、アクをすくっている様子

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5分ほど煮るとアクが出てきます。雑味なく透き通った煮汁になるよう、丁寧にすくって取り除きましょう。

4.弱火でじっくりと煮る。

20分ほど煮詰めた昆布の佃煮が入った小鍋

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20分程度弱火で煮詰めたものです。煮汁が1/3程度になりました。ここからは焦げやすいので、気をつけて煮ていきましょう。

5.水分を飛ばす。

菜箸を使って、煮詰めている様子

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焦げやすいので菜箸で炒りながら煮詰めます。煮汁が鍋底にうっすら残るくらいまで煮詰まれば完成です。まだ昆布が固いようであれば、少量の水を足して、煮る時間を延長しましょう。

6.できあがり。

白いお茶碗によそったごはんに、木の箸で昆布の佃煮をのせている様子

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やわらかく、しっかり味の昆布の佃煮が完成しました。ほかほかごはんにのせたら、止まりません!お好みで白ごまをふりかけると綺麗ですよ。また大葉や梅干しをそえると風味がよくおすすめです。

昆布の佃煮のアレンジレシピ5選

1. おつまみに!昆布の佃煮入り豚肉巻き

昆布の佃煮、つるむらさき、ザーサイを使う、豚肉巻きです。うま味と塩気が食材から出るので、味付けをしなくてもおいしく仕上がりますよ。にんにくチップとしょうがチップが、カリッと食感良く、風味豊かです。ごはんにはもちろん、お酒にも良く合いますよ。

2. 箸休めに。昆布の佃煮と切り干し大根のおひたし

昆布の佃煮、切り干し大根、豆もやし、にんじんを使う、甘酸っぱいおひたしです。さっぱりと食べられるひと品は、箸休めにぴったり!シャキシャキとした歯触りと、さわやかに香るしょうがが、食欲をそそりますよ。

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