赤糖

一般的にあまり知られていませんが、赤糖または赤砂糖というものがあります。含みつ糖に分類される赤褐色の砂糖で、風味や旨味、甘味のバランスがよく、ミネラル豊富なのが魅力。

さとうきび限定の黒糖とは異なり、原料糖と糖みつをブレンドして作る砂糖と定義づけられています。加工黒糖と似た成分と作り方で、黒糖よりクセが少ないのが特徴です。独特の風味がしょうゆと相性よく、煮物や佃煮などに適しています。

てんさい糖

※画像はイメージです
砂糖の原料はさとうきびというイメージが強いですが、実際はてんさいで作る砂糖が、国産全体の8割を占めます。砂糖大根やビートとも呼ばれるてんさいは、北海道だけで栽培される作物。大根のような根の搾り汁を煮詰めて、原料糖を作るまでは分みつ糖と同じです。

さらに精製して結晶を取り出し、残ったみつを乾燥・粉砕した含みつ糖がてんさい糖。いろんなミネラルとオリゴ糖を含むのが特徴で、コクと風味のあるまろやかな甘味が、どんな料理にも合うと評判です。

砂糖の種類と特徴を知って料理をおいしく

料理の味付けやお菓子作りに使ったり、コーヒー、紅茶に入れたりと、普段の食生活に欠かせないのが砂糖。原材料はもちろんのこと、製法や加工法が違うだけで、こんなに種類がたくさんあるなんてびっくりですね。

砂糖はダイエットをしている人や、糖質制限している人には目の敵にされがち。しかし人間が活動するうえで、必要なエネルギー源でもあります。砂糖の種類や量を上手に使い分けて、楽しくおいしい料理を味わってください。
【参考文献】
(2022/08/24参照)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ