ライター : uni0426

おせちのレギュラーメンバー「ごまめ」

おせちには欠かせない存在の「ごまめ」。かわいらしい小魚が飴炊きになっていて、甘さと香ばしさからついつい手が止まらなくなる人も多いのではないでしょうか。 そんなごまめは、一体何の魚なのか知っていますか?その名前の由来も謎です。今回はおせちの小さなレギュラーメンバー・ごまめについて徹底解説。おせちに入れておいしいごまめの作り方や、おせち以外にも作りたくなるアレンジレシピなど、ごまめのおいしい食べ方をお教えします!

ごまめって?

どんな食べ物?

ごまめとは、カタクチイワシの幼魚を素干ししたもののことを言います。また、それを乾煎りして砂糖や醤油、みりんを煮詰めた調味料に絡めたもののこともごまめと呼びます。 イワシは群れになって泳ぐことから、「細群(こまむれ)」という言葉が転じて「こまめ」になり、丁寧で忠実である意味の「まめ」という言葉に「御」をつけて、「ごまめ」と呼ばれるようになりました。実はごまめは、ちりめんじゃこや煮干しと同じ魚なんです。ごまめより小さい稚魚を茹でて干したものをちりめんじゃこ、ごまめより大きなものを煮て干したものを煮干しというんですよ。 小さくても尾頭付きであるということと、「五万米」と書いて豊作を祈るという意味でも、縁起の良い食べ物とされています。

ことわざにも使われている!

「ごまめの歯ぎしり」ということわざがあります。ごまめには気の毒な話ですが、ごまめは能力の低い者、実力のない者の例えとして使われる言葉でもあるんです。 能力のない者がどれだけ歯ぎしりをしてもどうにもならないという意味、または能力のない者が憤慨して悔しがる様を表したことわざです。

大阪の方言「ごまめ」

大阪では方言として「ごまめ」という言葉を使うことがあります。これは年少者など、能力が周りより劣るがゆえに手加減をしてもらったり、アドバンテージをつけてもらえる存在のことを指します。 例えば鬼ごっこをしているときなど、小さな子はどうしても足が遅く、鬼に捕まってしまいますね。そこで特殊ルールとして、その子は捕まっても鬼にならずに済むなどとする場合は「あの子はごまめやで」などと言ったりします。

ごまめの作り方

編集部のおすすめ