ブランデーを入れる理由

仕上げにブランデーを入れるのは、香り付けのほかに渋皮煮を腐りにくくするためでもあります。ほとんどのブランデーはアルコール度数が40度以上あるので、殺菌効果が期待できるんです。 また、果実酒の一種であるブランデーは香りがよく、栗との相性が抜群!ブランデーの芳醇な香りが、渋皮煮の濃厚な栗の風味を引き立ててくれます。同じく果実を原料として作られる赤ワインやラム酒などを使っても、香りのいい渋皮煮ができますよ。

重曹なしでもできる?

渋皮煮でもっとも重要なのは、渋皮の渋み(アク)をしっかり抜くことと言われています。重曹を入れて栗をゆでるのは、手っ取り早く渋皮をやわらかくし、アクを抜くことができるから。手間と時間を惜しまなければ、重曹なしでも十分おいしい渋皮煮はできますよ。 重曹を使わない場合は、鬼皮を剥いたあとに栗をゆでる作業を6~10回以上おこないましょう。ほかの手順は、重曹を使う場合と同じです。

固くならないためには?

砂糖を一度に全量加え、始めから濃くしてしまうと栗が硬くなりやすくなります。基本の作り方に沿って、2〜3回に分けて加えるようにしましょう。 また、冷蔵庫で保存するとだんだん栗が締まってきて、固くなってしまいます。すぐに食べないときは冷凍してしまうのがおすすめ。一旦冷凍すると解凍してもやわらかく食べられますよ。

圧力鍋なら簡単に!

圧力鍋を使えば、簡単に鬼皮を剥くことができます。圧力鍋に栗を入れ、かぶるくらいの水を入れたら火にかけます。蒸気が出たら3~5分ほど弱火で加圧し、火を止めて安全弁がさがったら栗を取り出して水で冷やしてください。圧力鍋で一気に加圧するので、ひと晩水に漬けたり、熱湯に浸す必要はありあせん。 アク抜きの作業は鍋を使った手順と同じです。砂糖を入れて煮詰めるときは、水と砂糖と一緒に圧力鍋で3分ほど加圧し、粗熱がとれたら少し煮詰めて、仕上げにブランデーなどを加えて完成!

栗の渋皮煮の保存方法

渋皮煮を保存する際は、煮沸消毒した瓶にシロップごと入れましょう。先に栗を瓶に詰めたら、上からシロップをかぶせるように流し込んでください。きちんと栗がかぶるくらいシロップを入れることが大切です!

冷凍保存する場合は、保存容器に栗とシロップを詰めたまま保存する方法と、ひと粒ずつラップで包み、さらにそれを密閉袋に入れて保存する方法とがあります。解凍する際は、自然解凍しましょう

保存期間

シロップが甘いほうが、保存性は高くなります。とろとろになるまで煮詰めたシロップを使って保存すると、冷蔵なら1週間ほど、冷凍なら1ヶ月ほど保存可能です。

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