ライター : Raico

製菓衛生師 / フードコーディネーター / フードライター

この記事でわかること

アイスクリームは、未開封で適切な温度管理がされていれば、10年前のものでも食べられます。しかし、風味や食感は落ちるので、できるだけ早めに食べるのがおすすめ。一度溶けたアイスクリームは再冷凍すると品質が劣化するため、食べるのはやめましょう。

開封済みのアイスクリームは風味が落ちやすく、1週間以内に食べ切るのがよいです。食べかけのアイスクリームを保存する際は、密閉容器を使用します。表面を平らにし、ラップを密着させてふたを閉め、フリーザーバッグ入れて保存してください。手作りアイスクリームも同様に保存できますが、早めに食べることを推奨します。

アイスクリームの賞味期限っていつまで?

暑い季節はことさらおいしいアイスクリーム。お風呂あがりに食べる冷たいアイスクリームは、格別の味わいです。大好きなアイスクリームを買いだめして、たくさん冷凍庫に入れている方もいるのではないでしょうか。

そんなアイスクリーム好きの方は、たくさん買っておいたアイスクリームの賞味期限について気にしたことはありますか?いつ買ったのか忘れてしまったアイスクリームでも、未開封なら食べても大丈夫なのか?霜がついたアイスクリームは腐っているのか?保存期間や保存方法、腐るかどうかなど、アイスクリームについてチェックしましょう。

10年経ったアイスクリームも食べられる!

極端なことをいえば、温度管理を適切な状態で保存したアイスクリームは、10年前のものでも食べられます

一部メーカーを除いて、アイスクリームには賞味期限がありません。冷凍庫で保存するアイスクリームは、-18℃以下という温度管理をきちんとすれば菌の繁殖が抑えられます。しっかりと冷凍保存されたアイスクリームは品質の劣化が少なく、長期間の保存が可能です。そのため、賞味期限を表示しなくてもよいとされています。

ただ10年前のアイスクリームは食べられるといっても、もし長期間保存したアイスクリームを食べる場合は、色や匂い、食感などが変わっていないか食べる前によく確かめてくださいね。

なぜ腐らないの?

しかし、なぜアイスクリームは腐らないのでしょうか?

一般家庭用の冷凍庫は扉の開閉回数が多かったり、食品を詰め込み過ぎたりして温度変化が起こりやすく、アイスクリームの味わいや食感に影響することがあります。しかしー18℃以下で冷凍保存したアイスクリームは微生物の増殖がほとんどなく、品質の劣化は極めて少ないです。通常の家庭用冷凍庫で保存すれば、長期間保存しても腐ることはありません。

長期保存したアイスクリームを食べても理論上は問題ありませんが、アイスクリームは作り立てがおいしいもの。長く保存するとどうしても風味は落ちてしまうため、できるだけ早めに食べるのがよいでしょう。

未開封アイスクリームの保存方法

おいしく食べたいなら1か月を目安に

家庭用冷凍庫では-20℃前後に設定されていますが、扉の開閉の頻度や食品の詰め込みで庫内の温度は変化します。夏場は室内の気温も高いため、頻繁に冷凍庫を開閉すると温度は上がりやすくなり、常に一定の温度に保つのがむずかしいことも。

アイスクリームは基本的に賞味期限はなく、風味を気にしなければ長期保存が可能ですが、風味を損なわずおいしい状態で食べたいなら、なるべく早めに食べるのがベストです。保存環境にもよりますが、1か月を目安に食べ切るのがよいでしょう。

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