ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

家の冷凍庫の温度って、そもそも何度?

一般的な家庭用冷蔵庫の場合、以下のような温度設定になっている場合が多いのだそうです。

冷蔵室……約3℃
チルド室…約0℃
野菜室…約6℃


冷蔵とひと口に言っても温度帯が分かれているんですね。そこで、今回は毎日の生活に欠かせない冷凍庫について、温度設定や収納のコツなどをご紹介します。

家庭用冷凍庫の温度は−18度に設定

日本の家庭用冷蔵庫の冷凍室の温度は、JIS規格により-18℃以下と決められています(JIS規格とは日本工業規格といって日本の国家標準のひとつです)。食品の安全の観点から微生物が増殖できない温度が、この「-18℃以下」だからです。

ちなみに業務用冷凍庫は、一般的に家庭の冷凍庫よりも低い温度で設定されており、-20℃~-30℃が平均とされています。

冷凍庫の温度が下がらない時は!

ドアの開閉に気をつける

扉を頻繁に開閉すると外気(あたたかい空気)を吸い込むため、一時的に庫内の温度が上がります。熱いからと冷凍庫の冷気で涼んだり、長時間開けていると冷凍庫にはつらい状況になりますね。開閉時間はなるべく最小限にとどめるようにしましょう。

冷凍庫の配置

冷凍庫の中にはガスが回る管があって、そのガスが冷凍庫内を冷やしています。そしてそのガスが気化するときに気化熱が発生するのですが、冷凍庫壁にぴったりくっついてるなど、放熱できていない場合は冷凍庫内を冷やすことができません。冷蔵庫は壁から5cm以上離して置きましょう。

ドアパッキンの点検

ドアパッキンの劣化すると、半ドアの原因となってしまいます。冷気が漏れて冷えが悪くなり、温度上昇につながるので、ドアパッキンの点検をしましょう。

冷凍庫故障の原因は霜が大半ともいわれています。 冷凍庫に霜取り機能がついていれば大丈夫ですが、もし霜だらけになってしまったら、霜をこそげ取るか、可能であればコンセント自体を抜いて一度溶かしたほうが良いでしょう。定期的にチェックし、このような状態になる前に一度掃除してしまうのがおすすめです。

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