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アイスとジェラートの違いって?
最近は夏だけでなく、冬でも食べる人が増えているアイスクリーム。コンビニやスーパーにもクオリティの高い商品が並ぶようになったことも手伝ってか、アイスを食べる人が減ることはほとんどないようです。
そんなアイスクリームですが、同じコーナーに「ジェラート」が置かれているスーパーも増えてきました。名前が違うのですから別の商品のはずですが、その違いをきちんと説明できるという人は意外と少ないかもしれません。
今回はその「アイスクリームとジェラートの違い」についてまとめてみました。アイス好きの方は、ぜひ確認してみてくださいね。
「アイスクリーム」ってなんだ?
「アイスクリーム」とは、牛乳などの原料を空気を含ませながら冷やし、クリーム状にした冷たいお菓子のことを指します。はつ酵乳を除く乳脂肪分3.0%以上を含んだものをアイスクリームと呼び、全体に対する乳固形分や乳脂肪分の割合によって、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの3種類に分けられるのだそう。
これは、乳脂肪分は8%以上のものを「アイスクリーム」、3%以上のものを「アイスミルク」、それ以下のものを「ラクトアイス」と呼んでいます。
アイスの歴史とは
アイスの始まりは、古代ローマ時代に皇帝などの身分の高い人々が楽しんでいた、氷に蜜類や果汁をかけて食べたり飲んだりしたものだと言われています。
それから大航海時代などを通して、アジアやアラビア圏から現在のものにより近いミルクアイスのようなものがヨーロッパに伝播し、また独自の発展を遂げたものなんです。日本でも平安時代には氷を削ったものを食べていたと言いますし、世界各地に色々な冷たいお菓子があったのですね。
では、ジェラートは?
ジェラートは、イタリア発祥のお菓子。「凍った」という意味からきているそうで、まさにその名の通りのお菓子ですね。
一般的なアイスクリームに比べて、果汁や果肉をふんだんに使っているため風味が濃厚でありながら、乳脂肪分が4〜8%と低い(アイスクリームは8%以上のものを指す)ため、もし少しでもカロリーを下げたいという時はジェラートを選ぶといいかもしれません。
そのため、先程の分類でいうとジェラートは「アイスクリーム」ではなく「アイスミルク」に該当する可能性が高いということになります。
結局何が違うの?
さて、では上記を踏まえて違いをまとめてみましょう。
普段私達が呼んでいる「アイスクリーム」は、正確な定義に則ると「乳脂肪分8%以上のもの」を指すことになります。ジェラートは乳脂肪分が5〜8%程度のものが大半ですから、「アイスクリーム」とは呼べません。
私たちが「アイスクリーム」というとき、ほとんどの人は乳脂肪分による定義ではなく、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」を総称した「アイスクリーム類」という意味での呼び名として使っているはずです。そのため、このようなややこしい事態になってしまったのですね。
ちなみにシャーベットは?
さて、似たような冷たいお菓子にはシャーベットがありますよね。
シャーベットとは、アラビア語の「シャルバート」から来ているのだそう。果物などから作ったシロップを水で薄めて、氷で冷やした飲み物を意味する言葉ということで、そこからも、氷菓子」の分類になるのはわかりますね。
シャーベットとは乳固形分3.0%未満の凍ったお菓子で、食品衛生法上「氷菓」と呼ばれます。ちなみにアイスクリームは乳固形分15%以上のものを指すようですよ。
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