ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

ジェラートって、アイスクリームと何が違う?

ジェラートとアイスクリームの大きな違いは、作る過程での材料に対する空気の含有量が異なるところにあり、ジェラートの空気の含有量が30%前後であるのに対しアイスクリームは50%以上と高い割合です。

そのため、空気の含有量が少ないジェラートは、アイスクリームのようなふんわりとした食感ではなく、ねっとりとした口触りが特徴です。

また、空気の含有量が少ない分密度が濃く、その分素材本来の味が楽しめるのもジェラートの良さです。(※1)

ジェラートのカロリーと糖質量

・ココア味
エネルギー量(カロリー)……228kcal
糖質量……29.9g

・ブルーベリー味
エネルギー量(カロリー)……228kcal
糖質量……31.5g

・ローストアーモンド味
エネルギー量(カロリー)……226kcal
糖質量……29.9g

・抹茶味
エネルギー量(カロリー)……202kcal
糖質量……27.6g

・かぼちゃ味
エネルギー量(カロリー)……190kcal
糖質量……30.1g

・ミルク味
エネルギー量(カロリー)……162kcal
糖質量……28.7g

・いちごミルク味
エネルギー量(カロリー)……162kcal
糖質量……28.9g

代表的な味のジェラートのカロリーと糖質量を、100gあたりで比較してみました。味によってカロリーはさまざま。このなかでは、ミルク味といちごミルク味が162kcalともっとも低カロリーです。

反対に、もっとも高カロリーなのは、ココア味とブルーベリー味の228kcal。およそ66kcalの差があることがわかります。糖質量に関しては、そこまで大きな差はみられません。(※2)
※糖質量は炭水化物量を記載しています。

市販のアイスとの比較

・スーパーカップ(バニラ味)200ml
エネルギー量(カロリー)……374kcal
糖質量……35.3g

・スーパーカップ(抹茶味)200ml
エネルギー量(カロリー)……301kcal
糖質量……35.2g

・スーパーカップ(ブルーベリーヨーグルト味)200ml
エネルギー量(カロリー)……295kcal
糖質量……35.7g

・ハーゲンダッツ(バニラ味)110ml
エネルギー量(カロリー)……244kcal
糖質量……19.9g

・ハーゲンダッツ(ストロベリー味)110ml
エネルギー量(カロリー)……236kcal
糖質量……21.4g

・爽(バニラ味)190ml
エネルギー量(カロリー)……230kcal
糖質量……28.6g

・かき氷(いちご味)
エネルギー量(カロリー)……約40~80kcal
糖質量……10g(シロップの量によって多少の前後あり)

ジェラートとアイスを比較してみると、ジェラートのほうが少しカロリーが低いことがわかります。ジェラートはアイスに比べ果物のフレーバーが多く、牛乳や卵などの脂質が多い食材を含んでいないためカロリーが低くなります。(※3,4,5,6,7,8)

※糖質量は炭水化物量を記載しています。

ジェラートには糖質量が多い?

アメリカの糖尿病学会が示すガイドラインでは、糖質の摂取量は1食あたり20〜40g、一日70〜130g以内を目安としています。そのため、ジェラートをひとつ食べることで約1食分の糖質を摂取してしまうことになります。

また、間食からの摂取カロリーは一日に200kcal程度が適量です。ジェラートを食べるなら一日にひとつまで、ダイエットや糖質制限中はなるべく控えるのがおすすめです。(※9,10)

ジェラートに含まれる栄養と効果効能は?

タンパク質やカルシウム(ミルク系)

ミルク系のジェラートに含まれる牛乳は「準完全栄養食品」ともいわれるほど、多くの栄養素が含まれています。その内容はタンパク質を筆頭とし、ミネラル類やビタミン類などがあげられます。また、牛乳の乳脂肪は消化吸収されやすいため、牛乳を材料とするジェラートも消化にやさしいといえます。(※11)

ビタミンC(フルーツ系)

フルーツ系のジェラートにはビタミンCが多く含まれおり、特にキウイフルーツには100gあたり71mg、いちごには100gあたり62mgのビタミンCが含まれています。そのためキウイやいちごなどのフルーツ系を原料とするジェラートは多くのビタミンCを摂取することができます。(※12,13)
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