ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

アイスが太るといわれる理由とは?

糖質・脂質が多くカロリーが高い

冷たい食べ物は甘みを感じにくいことから、アイスには砂糖が多く使われており、高糖質な食材のひとつ。糖質は摂り過ぎると中性脂肪として身体に蓄えられるため、太る原因となってしまいます。

また、とくに乳脂肪分の含有量が高いアイスクリームには、脂質が多く含まれており、高カロリーです。たとえば、高脂肪のアイスクリームのカロリーは、100gあたり212kcal。一日に間食から摂ってよいカロリーの目安量である、200kcalを超えています。(※1,2,3,4)

季節的に冷たいものを食べ過ぎてしまう

気温が高くなる夏は、ほかの季節に比べると、冷たいものがおいしく感じられますよね。暑さをまぎらわすためにアイスを食べる……という方は多いのではないでしょうか。

しかし、暑さを感じるたびに食べていると、過剰摂取となり、カロリーや糖質の摂り過ぎにつながります。適量を摂るよう心がけましょう。

身体が冷える

生命を維持するために消費されるエネルギー量である「基礎代謝量」が低下すると、痩せにくくなる場合があります。

身体が冷えて体温が1℃下がると、基礎代謝量が12%下がるといわれています。冷たいアイスを摂ると、身体を冷やすことがあるため、食べる量や頻度に注意が必要です。(※1,5)

種類別!アイスのカロリーと糖質量を一覧でチェック

・アイスクリーム1人分(約80g)
商品例……ハーゲンダッツ、パルムなど
エネルギー量(カロリー)……170kcal
糖質量……17.8g

・アイスミルク1人分(約80g)
商品例……ジャイアントコーン、雪見だいふくなど
エネルギー量(カロリー)……134kcal
糖質量……19.1g

・ラクトアイス1人分(約80g)
商品例……エッセルスーパーカップ、クーリッシュなど
エネルギー量(カロリー)……179kcal
糖質量……17.7g

・氷菓1人分(約80g)
商品例……ガリガリ君、アイスボックスなど
エネルギー量(カロリー)……50kcal
糖質量……13.2g
※ガリガリ君の数値を参照

・ソフトクリーム1人分(約100g)
商品例……バニラソフトクリーム、抹茶ソフトクリームなど
エネルギー量(カロリー)……146kcal
糖質量……20.1g(※3)
一見違いがわかりにくいですが、乳成分の量によって、アイスは「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4種類に分類されています。乳脂肪分がもっとも多いのはアイスクリーム。8.0%以上の乳脂肪分が含まれています。しかし、植物性油脂が添加されているため、ラクトアイスのほうが高カロリーです。

これらの種別は、アイスのパッケージに記載されています。市販のアイスを購入するときに、ぜひチェックしてみてくださいね。(※3,6)

ダイエット中におすすめのアイスとは?

前述した通り、アイスは成分規格によって4種類に分けられており、それぞれカロリーと糖質量が異なります。同量で比較した場合、もっとも低カロリー・低糖質である氷菓が、ダイエット中におすすめです。アイスクリームやアイスミルクとは異なり、乳成分や乳固形成分がほとんど含まれていません。

市販の氷菓を購入する場合、100gあたり10kcalと低カロリーなアイスボックスを選びましょう。なお、かき氷や、果汁を凍らせたアイスキャンディーも氷菓に含まれます。(※3,6)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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