ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

アイスが太るといわれる理由とは?

アイスを食べて太る理由

  1. 糖質・脂質が多くカロリーが高い
  2. 季節的に冷たいものを食べ過ぎてしまう
  3. 身体が冷える

糖質・脂質が多くカロリーが高い

冷たい食べ物は甘みを感じにくいことから、アイスには砂糖が多く使われており、高糖質な食材のひとつ。糖質は摂り過ぎると中性脂肪として身体に蓄えられるため、太る原因となってしまいます。

また、とくに乳脂肪分が多いアイスクリームには、脂質が多く含まれており、高カロリーです。たとえば、高脂肪のアイスクリームのカロリーは、100gあたり205kcal。一日に間食から摂ってよいカロリーの目安量である、200kcalを超えています。(※1,2,3,4)

季節的に冷たいものを食べ過ぎてしまう

気温が高くなる夏は、ほかの季節に比べると、冷たいものがおいしく感じられますよね。暑さをまぎらわすためにアイスを食べる……という方は多いのではないでしょうか。

しかし、暑さを感じるたびに食べていると、過剰摂取となり、カロリーや糖質の摂り過ぎにつながります。適量を摂るよう心がけましょう。

身体が冷える

生命を維持するために消費されるエネルギー量である「基礎代謝量」が低下すると、痩せにくくなる場合があります。

身体が冷えて体温が1℃下がると、基礎代謝量が12%下がるといわれています。冷たいアイスを摂ると、身体を冷やすことがあるため、食べる量や頻度に注意が必要です。(※1,5)

種類別!アイスのカロリーと糖質量を一覧でチェック

重量カロリー糖質量商品例
アイスクリーム1人分/約80g164kcal17.8gハーゲンダッツ、パルムなど
アイスミルク1人分/約80g134kcal19.1gジャイアントコーン、雪見だいふくなど
ラクトアイス1人分/約80g174kcal17.7gエッセルスーパーカップ、クーリッシュなど
氷菓1人分/約105ml66kcal16.8gガリガリ君、アイスボックスなど
ソフトクリーム1人分/約130g190kcal26.1gバニラソフトクリーム、抹茶ソフトクリームなど
(※3,6,7,8)
※氷菓は「ガリガリ君 ソーダ(スティック)」の栄養価を参照
一見違いがわかりにくいですが、乳成分の量によって、アイスは「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4種類に分類されています。乳脂肪分がもっとも多いのはアイスクリーム。8.0%以上の乳脂肪分が含まれています。しかし、植物性油脂が添加されているため、ラクトアイスのほうが高カロリーです。

これらの種別は、アイスのパッケージに記載されています。市販のアイスを購入するときに、ぜひチェックしてみてくださいね。(※3,9)

ダイエット中におすすめのアイスとは?

前述した通り、アイスは成分規格によって4種類に分けられており、それぞれカロリーと糖質量が異なります。同量で比較した場合、もっとも低カロリー・低糖質である氷菓が、ダイエット中におすすめです。アイスクリームやアイスミルクとは異なり、乳成分や乳固形成分がほとんど含まれていません。

市販の氷菓を購入する場合、1カップあたり15kcalと低カロリーなアイスボックスを選びましょう。なお、かき氷や、果汁を凍らせたアイスキャンディーも氷菓に含まれます。(※6,10)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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