マンハッタン

”カクテルの女王”と言われ、パーティーには欠かせないスイートベルモットの代表カクテル。ベースはウィスキー、チンザノ ロッソ、アンゴスチュラ・ビターズをステアして、マラスキーノ・チェリーを沈めます。甘さとほろ苦さが特徴の、見た目も華やかなカクテルですね。度数は28度~と高めです。

気になってたチンザノにチャレンジ!

いかがでしたか? チンザノがより身近に感じられたのではないでしょうか。これからは”CINZANO”の文字を見ても大丈夫! まず、オランチョからトライしてみては。 当時は、ご当地ワインや手作りのベルモットを販売する小売商店だったチンザノ社ですが、二代目でベルモットが大ブレイク。その後、フランスのシャンパンに対抗して、イタリア初のスパークリングワイン(スプマンテ)を打ち出しました。ベルモットとスプマンテで世界進出するチンザノ社ですが、徐々に勢いを失っていきます。が、そこでは終わりません。1999年、カンパリ・グループの配下になり、ブランド力を回復しました。 また、ベルモットはマティーニを作るときにも使われ、ベルモットの量を減らすと、ドライマティーニになります。英国のチャーチル首相は、極限までベルモットを減らした超ドライなマティーニがお好きだったとか。執事に口に含んだベルモットを吹きかけさせて「ベルモットの香りのする」ジンを愛飲していたというエピソードも。 何やら時代劇のワンシーンのようですね。他にも、ロッソとドライを半々でロックで飲むカクテル「ベルモット・ハーフ&ハーフ」もおいしいです。レシピを参考に、自分なりの楽しみ方を見つけるのもいいのでは? チンザノ家も、その家名を代表する商品のチンザノも、歴史をみると、なかなかドラマチックですね。チンザノを飲む時、話の小ネタにいかがでしょうか。
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