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杏を使ったリキュール!アマレットとは?
イタリア生まれの「アマレット(Amaretto)」は、アーモンドやココナッツのような香りが特徴のこはく色のリキュール。主原料は杏の種子の“杏仁”と呼ばれる核のような部分。中華料理のデザートでおなじみの杏仁豆腐と同じ原料で、両者の風味はどことなく近いところがあるそう。
アマレットリキュールの用途はカクテルとして使うだけではありません。パンナコッタやティラミス、パウンドケーキなどのお菓子にも使われるなど、色々な使い方をすることができます。もちろん、杏仁豆腐をご家庭で作る時にも使えますよ!
杏仁豆腐に使われる「仁」は「苦杏仁(くきょうにん)」と言われる苦みが強いもので、アマレットに使われるのは「甜杏仁(てんきょうにん)」と言われる甘みが強いタイプです。苦杏仁は主に生薬として使用されており、漢方としては鎮咳剤・去痰剤として用いられているようです。
厳密に言うと仁の種類は異なりますが、味や香りは似ているため、ご家庭で作る分にはアマレットで代用しても十分においしい杏仁豆腐ができますよ!
アルコール度数
甘い芳醇な香りを放ち、お酒の弱い人でも飲みやすい味のアマレットリキュール。ですが、リキュール類の中でも、アルコール度数は少し高めの28度ぐらいあります。アマレットと同じように甘くて女性が好みやすい「カシス」や「カルーア」は20度、「カンパリ」は25度。甘くて飲みやすいリキュール類の中でもアルコール度数が高いということがお分かりいただけますでしょうか。
リキュールは割って飲むことが多いと思います。割り方にもよりますが、だいたい3割程度のアルコール度数に薄まります。3割と仮定すると8〜9度ぐらいに薄まりますが、ビールや缶チューハイ(5度前後)よりはアルコールは強めです。
甘くて飲みやすいためグイグイ飲めてしまいますが、お酒はお酒です。ご自身の体質や体調を気にしながら、飲み過ぎないようにおいしく楽しく飲みましょう。
アマレットの元祖「アマレット・ディ・サローノ」
アマレットリキュールは色々なメーカーから販売されていますが、アマレットの元祖である「アマレット・ディ・サローノ((Amaretto Di Saronno)」はあまりに有名ですね。アマレットリキュールと言えば、この四角いボトルをイメージする方が多いのではないでしょうか。
発祥は「アマレット・ディ・サローノ」の誕生年である1525年からはじまります。イタリア、ミラノ北部のサローノ村にあるサンタマリア・デレ・グラツィエ教会の聖堂に、キリスト降誕の壁画を書くためにベルナディノ・ルイーニという画家が赴いたそうです。そこで壁画に描く聖母マリアのモデルにしたのが、宿泊していた民宿の女主人でした。いつしか二人には愛する気持ちが芽生え、贈り物として作られたのがアマレットです。
今や150カ国以上の国々で愛されている有名なアマレットリキュールです。
もちろんアマレットリキュールは前述した通り、他のメーカーからも多く販売されていて、メーカーによって味わいが異なります。差が出る1つ目のポイントは、杏のエキスの量です。たくさん入っていると甘みが強く、少ないとさっぱりとした仕上がりになっています。2つ目のポイントは香りです。エキスを抽出した後に、様々なハーブをブレンドしているのですが、利用するハーブよって香りが全く異なります。メーカによって一番特徴が出るポイントかもしれません。
まだアマレットリキュールを飲んだことがない方は、まずは王道の「アマレット・ディ・サローノ」を試してみてはいかがでしょうか?その後、ご自身の好みに合わせて、様々なアマレットリキュールを試してみると楽しいかもしれませんね。
アマレットの飲み方
そもそもどんな味なの?
アマレットは、杏の核「仁」を主原料に、「仁」の蒸留液に10種類以上のハーブや果実を抽出します。その後、アルコールを配合し、バランスよくブレンド、熟成させて作ったものです。甘さの中にもややほろ苦さが感じられ、杏仁豆腐の甘い芳醇な香りとアーモンドに似た香ばしい香りがします。甘過ぎず、後味の良い杏仁の上品な甘さと香りが合わさった、完成度の高いリキュールです。
ロック
ソーダやミルクで割って飲むことが多いアマレットリキュールですが、ぜひ一度ロックでシンプルに飲んでみてください。香りや甘さをダイレクトに感じることができ、この数世紀もの間、人々に愛されてきたリキュールの完成度の高さを味わうことができますよ。
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