ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

アボカドの食べごろって?

Photo by Uli

買ってきたアボカドを切ってみたら、硬くてまだ食べごろではなかった……ということはありませんか。また、外側からは見えない実の部分が熟しすぎて黒くなっていることもしばしば。このように、アボカドの食べごろを見極めることは意外とむずかしいです。

この記事では、野菜ソムリエが食べごろの見分け方を徹底解説します。見分けるためにはいくつかポイントがあるので、ぜひ参考にしてくださいね。

アボカドの旬

日本に出回っている多くのアボカドはメキシコ産です。基本的には通年食べられますが、アボカドは季節によって味が変化します。脂肪が多くこってりとした味わいを楽しみたいなら7〜8月がおすすめ。濃厚でクリーミーなアボカドを楽しめますよ。

食べごろの見極め方

アボカドは未熟なうちに収穫し、追熟してから出荷されます。購入するときは、食べごろを見分けることがとても大切です。食べごろの見分け方のポイントは「色」「ヘタ」「硬さ」の3つ。それぞれを詳しく紹介するので、ぜひチェックしてください。

Photo by 稲吉永恵

鮮やかな緑色のアボカド(写真左)は、未成熟。硬くえぐみがあるため、追熟が必要です。熟度が進むにつれて、鮮やかな緑色からじわじわと黒っぽく変色していきます。濃い緑色(写真中央)になれば、ほぼ成熟です。

この状態でも食べられますが、あと少し追熟すれば濃厚な味わいに。2日ほど常温においておきましょう。完熟のアボカド(写真右)は、全体的に真っ黒です。食べごろになるとどんどん追熟していくので、早めにいただいてくださいね。

ヘタ

Photo by 稲吉永恵

未成熟のアボカド(写真左)は、ヘタがしっかりついています。果肉に水分があるため張りがあり、ヘタ周辺も張っているのが大きな特徴。ほぼ成熟のアボカド(写真中央)は、未成熟のものと比べると張りがなくなります。追熟していくうちに水分が少なくなり、飛び出ていたヘタ部分が凹みシワがよってきますよ。

そして完熟のアボカド(写真右)は、ヘタまわりがやわらかく、ヘタと実の間に少し隙間ができます。ヘタが浮いたようになり、触るとポロッと簡単に取れる状態が食べごろですよ。

硬さ

Photo by 稲吉永恵

アボカドの硬さを確認するのも、おすすめの見極め方です。アボカドを指や手で押すと弾力があり、やわらかいものが食べごろですが、商品を強く押すのは傷めるおそれがあるため絶対にNG。店頭では色やヘタを確認し、押すのは購入してきたアボカドでおこないましょう。

未成熟のアボカド(写真左)は硬く、切ってみると種が実に貼りついて取りにくいです。ほぼ成熟のアボカド(写真中央)はやわらかく、切ると種はすんなりと外れますよ。この状態でも食べられますが、少し追熟させるのがおすすめです。完熟のアボカド(写真右)は、やわらかく濃厚でクリーミー。アボカド特有のまったりとした味わいを楽しめます。

食べごろの見分け方

  1. 色は濃い緑色〜真っ黒
  2. ヘタまわりがやわらかくなり、ヘタと実の間に少し隙間ができる
  3. 持ったときにやや弾力を感じる

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