味が濃すぎた場合

具材や味付けによっては向き不向きがありますが、雑炊やお茶漬け、炒飯などにしてアレンジしてみましょう。雑炊やお茶漬けにすると水分が足されるので味が薄くなります。

また、たまごかけごはんにしてみたり、大根おろし入りのなめ茸をトッピングしたりする方法もあります。大根おろしとなめ茸は相性が良いので、和風の炊き込みご飯に添えると味のバランスが取れますよ。雑炊なら、細切りにした生姜とねぎ、卵を入れるとおいしいです。

また、しょうゆや味噌などの調味料をつけずに、フライパンで「焼きおにぎり」にしてしまうのもおすすめ!甘めのたくあんや、ぬか漬けなどの漬け物と合うひと品になります。おにぎりにしておけば、冷凍して保存できるので一度に食べきらなくても安心ですね。

成功の6つのコツ

1. 浸水時間は30分以上

お米を研ぎ、30分以上水を吸わせます。冬は1~2時間程度を目安にしましょう。研いだお米に吸水させずに調味料を入れて炊くと、塩分や糖分が邪魔をするので、お米は十分に水を吸いません。芯が残ったり、味が濃くなったりする原因にもなります。

しっかりとお米に吸水させたら、ザルでしっかりと水気を切ります。内窯にお米を入れたら、調味料を合わせた水量で炊き上げましょう。ちなみに、お米をザルあげする主な理由は、洗米に付着している水気を切り、加水量(水加減)をきちっとあわせるためのものなのです。

特に夏場は洗米後にザル上げして長時間放置すると、お米の中心とまわりに水分差ができてしまい、そこから亀裂が入ることでベチャっとした炊き上がりになります。また、水浸したお米が空気に長い時間触れると雑菌が繁殖し、ご飯が黄~褐色に変色してしまうので、水気を切ったら早めに調理してくださいね。

2. 水よりも調味料を先に入れる

水を「水加減の線」まで入れてから調味料を入れると、当然「水加減の線」より水分が多くなるので、仕上がりが水っぽくなります。液体の調味料(酒、醤油など)を必ず先に入れてから水を注ぎ、炊飯器の水加減の線にあわせるようにしましょう。

何度炊いても固めに仕上がる場合は具が水を吸ってしまっているということなので、お水の加減を少し多めにしてみましょう。炊飯器にお米と水、調味料を入れたあとに軽く混ぜておくと、味や色にムラができにくくなるのでおすすめです。

3. 具材は上にのせる

具材はなるべく固いものから順にお米の上にのせ、そのまま混ぜずに炊飯しましょう。具を炊き込む前にお米とまんべんなく混ぜてしまうと、具が炊飯中の水の対流を妨げてしまうため炊きムラができてしまいます。 そのかわり、炊きあがったらすぐに具材とお米をよく混ぜましょう。そのあとしばらく蒸らしておくことで、香りが全体に行き渡り風味のある炊き込みご飯に仕上がりますよ。

4. 生の具材は小さめに切る

しっかり味が染込んだ具材をのせて作る炊き込みご飯はおいしいですが、手間が掛かるのも難点ですね。あらかじめ具材を煮ない場合は、具材を小さめに切るのがおすすめです。

具材はご飯とよく馴染むように、できるだけ薄く小さく切りましょう。特に火の通りにくい食材や、味の染み込みにくい食材は小さめに切るようにすれば、生の食材を直接炊き込んでもおいしく仕上がります。ごぼう、にんじん、こんにゃく、お肉などなどは小さめに切ってお米にのせるようにしましょう。

しかし、小さく切ったからといって具材を入れすぎてしまうと、具に水分がとられてお米がかたくなってしまうので注意してくださいね。

5. 炊飯前に味見する

炊き上がったあとに、味の濃すぎ、薄すぎを調整するのはむずかしいもの。やむなく炊き込みご飯以外のものへ、変身させなければならないのも悲しいですよね……。そうならないためにも、炊く前に味付けをした水分の味見をし、塩加減や甘さを整えておきましょう!

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