ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

「ゼラチン」「寒天」「アガー」は何が違う?

お菓子作りをはじめ、さまざまな料理シーンで使われている「ゼラチン」「寒天」「アガー」といった凝固剤。みなさんはうまく、使いこなせていますか?

この記事では、この3種類の凝固剤にどのような違いがあるのか、詳しく解説します。「食品を固めるもの」という大きなくくりでは一緒ですが、それぞれをひも解いてみるとまったく違うものであることがわかりますよ。

ゼラチン、寒天、アガーそれぞれの栄養や特徴について解説していきます。

「ゼラチン」「寒天」「アガー」の栄養素について

ゼラチン

ゼラチンのカロリーは、100gあたり347kcal。

とても高カロリーに思えますが、液体100ccに対して使用するゼラチンは2.5g程度なのでカロリーは9kcalほどです。

たんぱく質が豊富で低カロリーのゼラチンは、ダイエット中のデザートにおすすめの食材。ただし、生クリームのように高カロリー食品を加えると、カロリーアップになるためご注意ください。(※1)

寒天

寒天のカロリーは100gあたり角寒天が159kcal、粉寒天で160kcalです。

液体100ccに対して使用量は、角寒天で約1.5g使用、そのためカロリーは約2kcal。粉寒天が約0.8g使用でカロリーは約1kcalになります。

寒天は、低カロリーのうえ食物繊維を多く含むため、満腹感が得やすいのでダイエットにぴったり。ただし、食物繊維の摂り過ぎは、体調不良につながることがあるのでお気を付けください。(※2,3,4,5)

アガー

アガーのカロリーは100gあたり320kcal、食物繊維や糖質を含んでいます。

液体100ccに対しての使用量が約2.5gで、カロリーは約8kcal。低カロリーなのでダイエット中にも、罪悪感なく食べられますよ。

ただし、砂糖の使い過ぎや組み合わせる食材によってカロリーが高くなることがあるため注意しましょう。(※6)

お菓子作りに欠かせない「ゼラチン」の特徴や種類

口溶けの良さが特徴

ゼラチンは、牛や豚の骨や皮膚などから抽出される動物性たんぱく質の一種「コラーゲン」から作られる凝固剤です。

弾力性と粘性が強いため、やわらかくプルンとした仕上がりになります。泡を保有する性質もあり、ムースやマシュマロなどのふわふわした食感を生み出すのに使われることも。

口の中の温度が融点より高いため、口溶けが良いのが特徴です。
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