ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

れんこんのアク抜きどうしてる?

Photo by macaroni

れんこんを使うとき、アク抜きをしていますか?空気に触れると褐色に変色するため、料理をきれいに仕上げたいときはアク抜きは必須です。

ただ、れんこんのアク抜きには水や酢水をはじめさまざまな方法があり、どれがベストかも気になるところですよね。この記事では、野菜ソムリエがれんこんのアク抜きについて徹底解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

アクとは?

アクとは、食べ物に含まれている苦味や渋み、えぐみなどの成分です。味だけではなく不快な臭いがするものもあります。

アクは動物性食品植物性食品から出るものがあり、しゃぶしゃぶをはじめとする鍋料理や煮込み料理をしたときに出るのが肉や魚などの動物性食品から出るアク。主にタンパク質からできていて、加熱すると固まり舌触りも悪いです。

そして、ほうれん草を湯がいたときやごぼうを水にさらしたときなど、野菜から出てくるのが植物性食品から出るアク。特にわらびやたけのこはしっかりアク抜きをしないとえぐみが強くて食べられないので、きちんと下処理が必要です。

れんこんをアク抜きするとどうなる?

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1. 変色を防ぐ

れんこんは皮をむいたり切ったりすると、色が変わってしまいます。それは空気にさらされて酸化するからです。れんこん本来の白い色を生かしたいときは、変色を防ぐためにアク抜きをするのがおすすめですよ。

ただ、しょうゆで味をつける煮物に関してはアク抜きが必要ない場合も。しょうゆ色に染まるので、変色は気にならないでしょう。

2. 酢水にさらすと食感がよくなる

れんこんのシャキシャキ感を楽しみたい場合は酢水でアク抜きをします。れんこんに含まれる粘り気のある成分、でんぷんのはたらきが抑えられ食感が出るからです。反対にほくほくとした食感を楽しみたいなら、水でアク抜きをすればOK。煮物には水でのアク抜きがよいでしょう。

3. 苦味やえぐみを取り除く

れんこんのアクには苦味やえぐみがあります。アク抜きをすることで、れんこんの甘味や風味を生かした料理に仕上がりますよ。酢れんこんのように味付けを際立たせたいものや、サラダや天ぷらなどれんこんそのものの味わいを楽しみたいときはアク抜きするとよいですよ。

れんこんをアク抜きするメリット

  1. 褐色に変色するのを防ぐ
  2. 酢水にさらすと食感がよくなる
  3. アク特有の苦味やえぐみが抑えられる

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