二日酔いのときにも入浴に注意が必要

二日酔いのときはお風呂に入って汗をかき、アルコールを体の外に出してしまえばスッキリすると思っている方も多いと思います。でも実はこれも注意しなくてはいけません。

アルコールには利尿作用があるため、体内の水分を排出する働きがあります。お酒を飲むとお手洗いが近くなるのはその作用なのです。お酒をたくさん飲むと、飲んだ量以上の水分が尿となって体から排出されます。

そんなときに熱いお風呂やサウナなどに入って無理に汗を流そうとすると、脱水症状を引き起こしてしまいます。体の中の水分が足りなくなると体がアルコールをろ過する力が弱まるので余計にお酒が抜けにくくなり、最悪湯船での事故(水没・溺水)が発生する危険性も高まります。

二日酔いのときはまずたくさんの水分を取ることを心がけて、お風呂に入るならぬるめのお湯にゆっくり浸かるのがおすすめです。特に、入浴中や入浴後にも水分をしっかり補給するようにしましょう。

入浴直後の飲酒も危険?

お風呂上がりにはキンキンに冷えたビールが習慣!という人も多いるかもしれませんが、こちらも注意が必要です。お風呂で血行がよくなったところに、さらにアルコールを摂取すると飲酒後にお風呂に入ったり、お風呂の中でお酒を飲むのとまったく同じ状態になってしまいます。

お酒はいつ飲めばいい?

お風呂上がりの1杯は30分間ガマンして

お風呂に入った後は、どうしてもお酒が飲みたい!そんな人は、お風呂に入ったあとは最低でも30分は体をゆっくり休めることで血行が落ち着きます。それからであればアルコールを飲むのも問題ありません。

飲酒後のお風呂は2時間以上あけて

お酒を飲んだ後にお風呂に入りたいと思った場合は、最低2時間は時間をあけて体からアルコールを抜いてください。

飲み会のあとは自宅で熱いシャワーをサッと浴びてすぐに寝て、翌朝ゆっくり入るのがおすすめです。そのときはかならず水分補給をお忘れなく!

自分は大丈夫と過信は禁物

普段はできないようなことがお酒を飲むことできるようになったり、普段は言えないことがお酒の力を借りれば言えたり、人はお酒を飲むと気持ちが大きくなりがちです。そんなに酔っていないから大丈夫!なんてお風呂に入ってまわりの人に迷惑をかける前に、一歩踏みとどまって自分の体のことをしっかり考えてみてくださいね。
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