「お酒とスポーツドリンクはNG」は嘘?ほんと?真相を調べてみた

「お酒とスポーツドリンクを合わせて飲むと酔いが回って危険だ」というのは、大人の常識。でも「お酒とスポーツドリンクの組み合わせは身体にいい」なんて真逆の意見を聞くことも。なぜ危険だと言われるのでしょうか?そして真実はどちらなのでしょうか?

2016年12月6日 更新

スポーツドリンクとお酒の気になる噂

「スポーツドリンクとお酒の組み合わせは酔いが回りすぎるから危険」という話はお酒を飲んだことのある大人なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?実際に試したことが無いので本当のところはどうなのか分からなくても、危険だと言われているのにわざわざあえてお酒とスポーツドリンクを合わせて飲んだりしないですよね。

ネットで調べてみても「危険」「無害」、むしろ「いい」なんてお酒とスポーツドリンクの関係についてはさまざまな意見が乱立していて謎は深まるばかり。今回は、なぜその説があるのか、根拠となる裏側を詳しく掘り下げていきたいと思います。お酒を飲んだ時の身体の変化を元に、お酒とスポーツドリンクの組み合わせを改めて考えてみましょう。

お酒を飲んだ時の私たちの身体は……?

お酒を飲むとアルコールが胃と小腸で吸収され、血液中に溶け込んでいきます。アルコールを含んだ血液は太い静脈を経て肝臓に送られます。肝臓は体内の毒素を分解する働きを持つ臓器ですが、アルコールも毒素だと認識されるので肝臓で分解されます。しかし、肝臓が一度に分解できる毒素の量は限られています。

例えばシュレッダーを想像してみてください。一度にたくさんの紙を入れると必ず詰まりますよね。その現象と同じです。一度にあまりにも多くの毒素を肝臓に運んでも、限界を超えた量を分解することはできないのです。分解されなかったアルコールはそのまま血液に乗って全身に送られます。そしてアルコールが脳に達すると「酔い」が起こるのです。脳の理性をつかさどる部分にアルコールが到達するといつもとは違った様子になったり、その人の本能的な部分がより見られやすくなると言われています。

血中にアルコールが大量に存在していると、肝臓は飲み終わった後、睡眠中でもフル回転でアルコールを分解し続けます。その際に分解を助けるのがブドウ糖です。なので、お酒を飲んだ後は低血糖症になりやすいのです。飲んだ後に締めのラーメンを食べたくなるのは、一説によると脳が麺に含まれる糖分を欲しがっているからだ、とも言われています。

なぜ危ないと言われているの?

ではお酒とスポーツドリンクの組み合わせが危険だと言われる理由は、具体的にどのようなところにあるのでしょうか。まず、スポーツドリンクとは、運動中に失われた水分・塩分・ミネラル・ビタミンを素早く補給できるように成分が調整された飲料のことです。体液に近い浸透圧に調整されることで普通の水より体内に浸透しやすくなるのです。発熱したときにスポーツドリンクを飲むのは、発熱に伴う汗で体内の水分が著しく失われていくのを補うためなのですね。

そのような性質を持つスポーツドリンクなので、お酒を飲んで血液中にアルコールがある時にスポーツドリンクを飲むと、スポーツドリンクと一緒にアルコールがいつもよりも素早く、多く身体に吸収されてしまうことになるのではないか、と考えられることが危険だと言われる理由のようです。

本当に危険なの?

では実際のところ、お酒とスポーツドリンクの組み合わせは危険なのでしょうか?諸説ありますが、お酒を飲んだ後は肝臓がフル稼働することによって低血糖状態になっていることが多いので、適度な糖分が含まれているスポーツドリンクはお酒を飲んだあとの水分補給を効率的におこなえる、と考えられます。

またお酒を飲むとアルコールの作用で身体は脱水状態になります。塩分や糖分の濃度が人間の体液に近い状態に調整されているスポーツドリンクはそういった意味でも二日酔い防止のためにプラスに働いてくれそうです。

ただ、お酒を飲んだあとは甘いものを口にすると気持ち悪くなってしまう方も少なくはないでしょう。身体に吸収されやすいからという理由の他にも、お酒をスポーツドリンクと併せて飲むことが危険だと言われるようになった理由はこのようなところにもあるのかもしれませんね。
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