「お酒とスポーツドリンクはNG」は嘘?ほんと?真相を調べてみた

「お酒とスポーツドリンクを合わせて飲むと酔いが回って危険だ」というのは、大人の常識。でも「お酒とスポーツドリンクの組み合わせは身体にいい」なんて真逆の意見を聞くことも。なぜ危険だと言われるのでしょうか?そして真実はどちらなのでしょうか?

スポーツドリンクとお酒の気になる噂

「スポーツドリンクとお酒の組み合わせは酔いが回りすぎるから危険」という話はお酒を飲んだことのある大人なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?実際に試したことが無いので本当のところはどうなのか分からなくても、危険だと言われているのにわざわざあえてお酒とスポーツドリンクを合わせて飲んだりしないですよね。

ネットで調べてみても「危険」「無害」、むしろ「いい」なんてお酒とスポーツドリンクの関係についてはさまざまな意見が乱立していて謎は深まるばかり。今回は、なぜその説があるのか、根拠となる裏側を詳しく掘り下げていきたいと思います。お酒を飲んだ時の身体の変化を元に、お酒とスポーツドリンクの組み合わせを改めて考えてみましょう。

お酒を飲んだ時の私たちの身体は……?

お酒を飲むとアルコールが胃と小腸で吸収され、血液中に溶け込んでいきます。アルコールを含んだ血液は太い静脈を経て肝臓に送られます。肝臓は体内の毒素を分解する働きを持つ臓器ですが、アルコールも毒素だと認識されるので肝臓で分解されます。しかし、肝臓が一度に分解できる毒素の量は限られています。

例えばシュレッダーを想像してみてください。一度にたくさんの紙を入れると必ず詰まりますよね。その現象と同じです。一度にあまりにも多くの毒素を肝臓に運んでも、限界を超えた量を分解することはできないのです。分解されなかったアルコールはそのまま血液に乗って全身に送られます。そしてアルコールが脳に達すると「酔い」が起こるのです。脳の理性をつかさどる部分にアルコールが到達するといつもとは違った様子になったり、その人の本能的な部分がより見られやすくなると言われています。

血中にアルコールが大量に存在していると、肝臓は飲み終わった後、睡眠中でもフル回転でアルコールを分解し続けます。その際に分解を助けるのがブドウ糖です。なので、お酒を飲んだ後は低血糖症になりやすいのです。飲んだ後に締めのラーメンを食べたくなるのは、一説によると脳が麺に含まれる糖分を欲しがっているからだ、とも言われています。

なぜ危ないと言われているの?

ではお酒とスポーツドリンクの組み合わせが危険だと言われる理由は、具体的にどのようなところにあるのでしょうか。まず、スポーツドリンクとは、運動中に失われた水分・塩分・ミネラル・ビタミンを素早く補給できるように成分が調整された飲料のことです。体液に近い浸透圧に調整されることで普通の水より体内に浸透しやすくなるのです。発熱したときにスポーツドリンクを飲むのは、発熱に伴う汗で体内の水分が著しく失われていくのを補うためなのですね。

そのような性質を持つスポーツドリンクなので、お酒を飲んで血液中にアルコールがある時にスポーツドリンクを飲むと、スポーツドリンクと一緒にアルコールがいつもよりも素早く、多く身体に吸収されてしまうことになるのではないか、と考えられることが危険だと言われる理由のようです。

本当に危険なの?

では実際のところ、お酒とスポーツドリンクの組み合わせは危険なのでしょうか?諸説ありますが、お酒を飲んだ後は肝臓がフル稼働することによって低血糖状態になっていることが多いので、適度な糖分が含まれているスポーツドリンクはお酒を飲んだあとの水分補給を効率的におこなえる、と考えられます。

またお酒を飲むとアルコールの作用で身体は脱水状態になります。塩分や糖分の濃度が人間の体液に近い状態に調整されているスポーツドリンクはそういった意味でも二日酔い防止のためにプラスに働いてくれそうです。

ただ、お酒を飲んだあとは甘いものを口にすると気持ち悪くなってしまう方も少なくはないでしょう。身体に吸収されやすいからという理由の他にも、お酒をスポーツドリンクと併せて飲むことが危険だと言われるようになった理由はこのようなところにもあるのかもしれませんね。

じゃあ栄養ドリンクとお酒は?

ではドラッグストアでスポーツドリンクと並べて売られていることの多い栄養ドリンクや、飲めば元気の出るエナジードリンクとお酒の組み合わせはどうなのでしょうか。ウコン入りの栄養ドリンクなど、お酒を飲む時向けの栄養ドリンクがコンビニなどで手軽に買えますよね。二日酔いや肝臓への負担を軽減するためにもそのようなドリンクは賢く取り入れたいものです。

お酒を飲む時のために開発されたわけではない栄養ドリンクってそのほかにもたくさんありますよね。お酒を飲んで帰宅したあとに「なんだか疲れたなー」とストックしてある栄養ドリンクを無意識に飲んでいる方も多いのではないでしょうか。お酒と栄養ドリンクの飲み合わせが危険だということはありません。しかし、カフェイン含有の栄養ドリンクの習慣的な摂取には要注意です。

とあるアメリカの学生を対象にした調査の結果によると、カフェイン入りの栄養ドリンクの日常的な摂取はアルコール依存症の発症を促すということが分かったのです。カフェイン入りの栄養ドリンクが危険ということは、コンビニに並んでいるさまざまなエナジードリンクも摂取しすぎると危険だということです。おなじみのカクテル「レッドブル・ウォッカ」も飲みすぎは危険なので注意が必要です。

お酒はほどほどに!

いかがでしたか?お酒とスポーツドリンクの組み合わせには“危険”、“大丈夫”とふたつの意見があり、そのどちらも一定の説得力を持っています。「危険は迷信!」とも「まったく大丈夫!」とも言い切れませんね。

スポーツドリンクはおいしくて元気が出ますが、カフェイン入りの栄養ドリンクやエナジードリンクの飲みすぎにも気を付けたいですね。「危険」とも「大丈夫」とも言えないお酒とスポーツドリンクの関係ですが、これだけはハッキリといえます。お酒はほどほどに!

特集

SPECIAL CONTENTS