ライター : 佐久間愛子

管理栄養士/糖尿病療養指導士/Webライター

コーヒーを飲むとトイレが近くなるのはなぜ?

コーヒーを飲むとトイレが近くなるのは、コーヒーに含まれるカフェインの影響かもしれません。カフェインには利尿作用があります。人によってはカフェインの利尿作用がはたらき、トイレが近くなりやすいと考えられます。

そのメカニズムを具体的に見ていきましょう。(※1)

コーヒーの利尿作用のメカニズム

なぜコーヒーを飲むと利尿作用がはたらくのでしょうか。その理由のひとつがカフェインです。カフェインは、腎臓の尿細管への再吸収を抑制すると考えられています。

本来、尿細管は糸球体から出た尿のなかで体に必要なものを再吸収し、不要な成分を排出させます。しかし、カフェインによってその再吸収が抑制されてしまい、利尿作用が起きてしまうんです。(※2,3)

コーヒーの利尿作用と上手に付き合う方法

ポイント

  1. 飲み過ぎない
  2. カフェイン量が少ないコーヒーを選ぶ
  3. 寝る前に飲まない

飲み過ぎない

コーヒーの飲み過ぎはカフェインによる利尿作用のほか、水分の摂り過ぎが起き、トイレが近くなるかもしれません。コーヒーのほとんどは水分。水分の多量摂取は、一日の尿量が増える原因になります。

さらにカフェインの摂り過ぎはめまいや不眠、下痢を引き起こすおそれも。健康に悪影響のないカフェインの摂取量の目安は、健康な成人であれば一日400mg(4~5カップ程度)、妊娠中は一日300mgまでとされています。(※1,4,5,6)

カフェイン量が少ないコーヒーを選ぶ

カフェインの利尿作用が気になる人は、カフェインレスコーヒーの活用もおすすめです。コーヒーのなかには、カフェインを90%以上除去した「カフェインレスコーヒー」があります。

コーヒーは楽しみたいけどカフェインが気になる……という場合は、カフェインレスコーヒーを選択してみてはいかがでしょうか?(※1,7)

寝る前に飲まない

しっかり寝るためにも、寝る前にコーヒーを飲むのは避けてください。コーヒーの利尿作用により、寝ている途中でトイレに行きたくなるかもしれません。

さらに、カフェインには覚醒作用もあります。安眠に影響をおよぼすおそれもあるため、寝る前にコーヒーを摂らないようにしましょう。(※8)
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