飲む量とタイミングに気をつけて。コーヒーに利尿作用がある理由を管理栄養士が教えます

今や生活に欠かせなくなりつつあるコーヒーですが、飲むとトイレに行く回数が増える人も多く困っている人も多いのでは?今回は管理栄養士がコーヒーの利尿作用を起こす成分とそのメカニズム、利尿作用のメリットやデメリットなどについて解説します!

2019年8月7日 更新

なぜコーヒーには利尿作用があるの?

コーヒーに利尿作用があるというのを、一度は耳にしたことがあるのでは?その作用を起こしているのは、コーヒーのもっとも特徴的な成分で、苦みがあり、コーヒーのおいしさを引き立てている「カフェイン」によるものです。

では一体、カフェインはどのようなメカニズムで利尿作用を引き起こしているのでしょうか?(※1)

利尿作用がおこる理由は?

カフェインが利尿作用を起こすメカニズムには、尿を作る役割をもつ腎臓が大きく関係しています。摂取したカフェインは、腎臓で行われる体内への水分の再吸収を抑制することが明らかになっています。

その結果、本来は体内に戻るはずだった水分が再吸収されずに排泄されるため、尿の生成量が増え、排尿の量や回数が増加するのです。(※2)

利尿作用のメリットはある?

本来、尿というのは、体内の老廃物や不要な水分を排泄する役割があり、利尿作用によってそれが促進されます。

医療の現場では、腎臓の機能が低下した方に向けて、利尿薬でむくみを改善したり、血圧を低下させるということが行われていますが、健康な人の場合、尿量の調節などを状況に応じて腎臓が行っているため、コーヒーの利尿作用に特にメリットはなさそうです。(※3,4)

利尿作用のデメリットは?

カフェインが入っているコーヒーや紅茶は、水分補給にならない、もしくは脱水になるという話を耳にしたこともあるのではないでしょうか?

実際のところ、日本人が通常飲んでいるコーヒーの量では、脱水が起きる可能性はないことが明らかになっています。私たちの体は、カフェインを定期的に摂取すると、耐性を獲得し、カフェインがもつ僅かな利尿作用は低減されるようです。

まだコーヒーからの水分摂取と脱水の関連を調べた研究はわずかしか報告されていませんが、イギリスでコーヒーを飲む習慣のある健康な成人男性50名を対象に行われた研究では、適度な毎日のコーヒー摂取(1日あたり3〜6杯(カフェイン:300〜600 mg /日))による脱水の可能性はないことが報告されています。(※5,6)
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