新潟県

新潟県ではほぼ一年中のどぐろが漁獲され、主な産地は糸魚川市、中越地区、村上市、新潟市、佐渡市など。県内では浜焼きや寿司、炙り丼などでのどぐろを楽しめます。

底引き網漁やごち網漁、延縄(はえなわ)漁が用いられますが、7~8月は底引き網漁が禁止され、その代わりに延縄漁がおこなわれます。この時期に獲れるのどぐろはとくに新鮮だといわれていますよ。(※6,7)

石川県

石川県といえば、多種多様の魚が獲れ、海の幸が豊かなことで有名なエリア。そんな石川県ものどぐろの有名な産地で、主に橋立漁港、金沢港、富来漁港などでのどぐろが漁獲されます。

石川県における旬は9~12月とされ、県内ではひつまぶしスタイルの「のど黒めし」や加賀野菜と一緒に食べるのどぐろのしゃぶしゃぶなどが人気です。(※8,9)

長崎県

九州地方でのどぐろの有名な産地は長崎県。なかでも対馬市で獲れるのどぐろは「紅瞳(べにひとみ)」と呼ばれ、ブランド化されています。目が赤いことからその名が付けられました。

対馬海流によって運ばれてきた豊富なエサを食べたのどぐろは、旨味たっぷり。また、「地獄縄」という仕掛けで1本ずつ釣り上げるため、傷が付きにくく、魚へのストレスが最小限に抑えられているのが特徴です。(※10)

のどぐろの旬は諸説ある!

夏~秋が旬とする説

のどぐろの産卵期は7月~10月ごろといわれています。この時期にたくさんのエサを食べることで、脂のりがよく味わいが豊かになるため、夏~秋が旬だとする説です。全国有数の産地のひとつ・新潟県では、この時期をのどぐろの旬としています。(※7)

秋~冬が旬とする説

一方、9~12月がのどぐろの旬だとする説もあります。理由としては、この時期には寒さに耐えるため体に脂肪を蓄えること、冷たい海水で身が締まること、などが挙げられます。とくに島根県では、8月以降に中・大型ののどぐろが水揚げされることから、この時期を旬としています。(※3)

のどぐろに旬はないとする説

のどぐろは一年中おいしく、脂のりがよいので、「のどぐろに旬はない」という説もあります。実際に、2007年3月に島根県水産技術センターが報告した研究結果では、脂質含有量について「季節的な変動よりも、個体差のほうが脂のりに違いがある」としています。(※11)
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