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高級魚「のどぐろ」とは?
のどぐろはスズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科アカムツ属の魚。実は「のどぐろ」は通称・俗称で、正式名称は「アカムツ」です。その名の通り身は赤色で、「白身のトロ」と呼ばれるほど脂のりがよく、上品な旨味が味わえます。
全長20cm以上のものはスーパーで1尾1,000円以上することはざらで、お盆や正月になると2,000円以上するのだとか。このことから高級魚として知られています。(※1)
全長20cm以上のものはスーパーで1尾1,000円以上することはざらで、お盆や正月になると2,000円以上するのだとか。このことから高級魚として知られています。(※1)
「のどぐろ」が名前の由来と高級な理由
名前の由来
「のどぐろ」という名称は、口を開けて見たときに喉の奥が真っ黒な色をしていることが由来。一方、正規名称である「アカムツ」に関しては、「アカ」が文字通り“赤色”、「ムツ」は脂っこいという意味の「むつっこい」という言葉から来ています。
ちなみに、関東地方ではアカムツ、日本海沿岸ではのどぐろと呼ばれることが多いですが、人気上昇にともない、最近では関東地方でものどぐろという名称が一般的になってきています。(※1)
ちなみに、関東地方ではアカムツ、日本海沿岸ではのどぐろと呼ばれることが多いですが、人気上昇にともない、最近では関東地方でものどぐろという名称が一般的になってきています。(※1)
のどぐろが高級魚と言われる理由
のどぐろは昔から漁獲されていましたが、水揚げ量自体は少なく、各地域のみで消費される傾向にありました。しかし、ある時期に有名料理番組に取り上げられて認知度が上がり、2014年には島根県出身のテニスプレーヤー・錦織選手が「日本に帰ったらのどぐろを食べたい」と発言したことで注目度がアップ。
ほかの魚に比べて水揚げ量が少なく、人気が高まったので、供給に対して需要のほうが高くなり、価格が高騰したといわれています。
ほかの魚に比べて水揚げ量が少なく、人気が高まったので、供給に対して需要のほうが高くなり、価格が高騰したといわれています。
のどぐろの主な産地
島根県
のどぐろの産地として、全国的にとくに有名なのが島根県。太田市や浜田市では、古くから底引き網漁が盛んです。とくに浜田市では、のどぐろを市の魚に選定しているほど。
8月~翌年5月にかけて獲れた新鮮なのどぐろは「どんちっちのどぐろ」と名付けられ、ブランド化が図られています。周辺海域に良質な栄養源があるため、おいしいのどぐろに育つとされていますよ。(※2,3)
8月~翌年5月にかけて獲れた新鮮なのどぐろは「どんちっちのどぐろ」と名付けられ、ブランド化が図られています。周辺海域に良質な栄養源があるため、おいしいのどぐろに育つとされていますよ。(※2,3)
山口県
島根県と同じ山陰地方である山口県ものどぐろの産地として有名です。主な漁場は萩市見島西方沖。
山口県では、県内で水揚げされた体重200g以上、脂質15%以上のものを「山口県産 のどぐろ」とし、それを加工した「山口県産 のどぐろの開き」を「やまぐちブランド」として登録。鮮度管理も徹底されていて、すぐれた品質ののどぐろを味わうことができます。(※4,5)
山口県では、県内で水揚げされた体重200g以上、脂質15%以上のものを「山口県産 のどぐろ」とし、それを加工した「山口県産 のどぐろの開き」を「やまぐちブランド」として登録。鮮度管理も徹底されていて、すぐれた品質ののどぐろを味わうことができます。(※4,5)
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