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食用菊をご存知ですか?お刺身のつまに添えられているお花といえば、見たことがある方も多いのでは。この食用菊、栄養にすぐれ、特にアンチエイジングの点からは注目を浴びている食材なんです。食用菊に含まれている栄養素や効能など詳しくみていきましょう。

食用菊とは?

「食用菊」とは、菊の一種であり、食用に品種改良されたものを指します。苦みを少なくし、食べる部分である花びらを大きくさせた品種です。中国では古来より延命長寿をもたらす花として重宝されてきました。漢方薬や菊花酒などは、今でも多くの人に飲まれていますね。

日本でも、奈良時代には中国から食用菊の品種が伝えられています。食用として一般的になったのは江戸時代とされ、江戸時代の代表的な歌人である松尾芭蕉は菊を好んで食べていたのだとか。

食用菊の食べ方としては、茹でて和え物にしたり、天ぷらやお吸い物に用いられます。もっともポピュラーなのは、やはりお刺身のつまとして添えられているものでしょう。これは、ただの飾りとしてではなく、菊の解毒・殺菌作用を利用する目的があるんですよ。

食用菊の種類

延命楽

明るい紫色が目を引く「延命楽(えんめいらく)」は八重咲きの中輪種です。花びらが大きく、シャキシャキの食感と芳香な香りが特徴的。産地である山形では延命楽を「もってのほか」「もって菊」と呼んでいます。“もってのほかおいしい”、“食べるなんてもってのほか”といった意味からこのように呼ばれているそうですよ。

また、産地である新潟では、垣根の元に植えられていた由来に基づき「かきのもと」と呼ばれています。地域で異なる呼び名があるのも、昔から愛されてきた食材だからでしょうね。延命楽の収穫時期は、9月下旬から11月上旬ごろ。秋が深まるころが旬となります。

阿房宮

「阿房宮(あぼうきゅう)」は、青森県八戸の特産品です。延命楽より少し小ぶりの品種で、鮮やかな黄色が映えます。苦みが少なく、やわらかな歯ごたえと甘みが特徴の食用菊です。

収穫時期は、霜が降りる直前の10月下旬から11月上旬という短い期間におこなわれます。旬の期間が短いので、1年中阿房宮を食せるようにと花びらを蒸してから干しあげた「干し菊」が作られました。干し菊は、お湯でさっと湯がいてお味噌汁や酢の物に使います。いつでも菊の風味と味わえるのがうれしいですね。

食用菊の効果効能

アンチエイジングに効果あり

次に、食用菊に含まれる栄養素をみてみましょう。

食用菊には、ビタミンやミネラルの含有量が多いことが明らかになりました。なかでも特に、代謝をアップさせるビタミンB群やβカロチン、ビタミンCなどの抗酸化作用の高い栄養素が豊富に含まれていることからアンチエイジングにも効果が期待できることが分かります。

そのほか最近では、グルタチオンの産生を高めることが分かってきました。グルタチオンとは細胞に含まれる物質で、解毒作用のほかメラニンの生成を抑える効果があるので、白くて美しいお肌へのサポートをしてくれます。

女性にうれしい効能がたっぷりの食用菊、栄養素をしっかり摂取するのにおすすめのメニューはおひたしや酢の物です。軽く茹でて調理するので、かさが減りたくさん食べられますね。また、お茶としていただくと、水に溶けだした栄養素ももれなく摂取できます。

漢方薬としての食用菊の効能

中国では2000年以上も前から菊を薬用として栽培していたそうです。生薬「菊花」として漢方薬に含まれていたり、お茶やお酒、薬膳料理にも使われています。菊花の効能は、目の疲れ、解毒、消炎、頭痛など。菊花を使った代表的な漢方薬に杞菊地黄丸がありますが、疲れ目や目の充血、むくみなどで処方されます。

そして、もっと手軽に菊花の効能を取り入れるには「菊花茶」がおすすめ。中国や台湾でよく飲まれているお茶で、お湯を注ぐと菊の花が開いていく様子が美しく、いい香りでリラックス効果も得られます。

食用菊を使った栄養レシピ

女性が特に必要とする栄養が豊富に含まれている食用菊。彩り豊かな菊を使ったレシピをご紹介します。彩りが美しい菊によって、食卓が華やかになりますよ。

食用菊の和え物

菊の花びらをむしり水に浸します。がくは捨ててかまいません。水を2〜3度変えながら、花びらをやさしく洗いましょう。鍋でお湯を沸騰させ、酢を加え1分半〜2分弱ゆでてください。ゆであがったら、流水でさらします。

春菊の葉をもいで、手でちぎります。沸騰した鍋に、塩を加えて50秒〜1分強ゆで、こちらも流水でさらしてください。春菊の茎は刻んでおくと味噌汁などに使えますよ。大根はすりおろします。

ゆでた菊、春菊、おろした大根を、それぞれ絞って水気を取り除いてください。万能つゆで味付けをしてめしあがれ。サンマの付け合わせにもぴったりですよ。

食用菊の天ぷら

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