ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

「アロエ化粧水」とは

アロエは古くから切り傷や火傷の民間療法に使われてきた通り、食べるだけではなく、肌に塗るものとしても活用されてきました。今のように栄養や成分が分析される前から、経験的に肌によいと知られていたんでしょうね。

「アロエ化粧水」は、肌に対するはたらきを上手く活かす、手作りスキンケアです。素肌からきれいになることを目指し、実践している人も増えてきていますよ。

アロエ化粧水で期待できる美肌効果

コラーゲンの合成を助ける

わたしたちの肌は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造です。そのなかでも、真皮に含まれるコラーゲンによって肌が支えられています。コラーゲンは一定の周期(ターンオーバー)で分解と生成がなされ、肌質を良く保っているのですが、年齢とともにコラーゲンの生成量が減ってしまいます。

アロエに含まれる「アロエステロール」には、コラーゲンを作り出す線維芽細胞にはたらきかけて、コラーゲンの生成を促す作用が認められています。新しいコラーゲンが多く作られることによって、シワやたるみ対策につながりますよ。(※1,2)

抗炎症作用

「火傷にはアロエを塗るといい」と、よく言われますよね。それは、アロエに抗炎症作用が認められているため。アロエに含まれるサルチル酸や糖タンパクなどの成分には、痛みを緩和し炎症を抑えるはたらきが。軽い火傷なら治りを早めることに役立ちますよ。(※2)

ニキビ対策

上記で述べたように、アロエには抗炎症作用があるため、ニキビによる炎症を抑制する作用が期待できます。また、アメリカでの研究によると、ニキビの重症患者の顔にアロエベラのゲルを塗ると、わずか5~6日ほどで完治したとの報告があります。このように、アロエには肌をきれいし、ニキビ対策に役立つはたらきがあるとされています。(※2,3)

※アロエベラ……アメリカやメキシコで多く栽培されるアロエの品種のひとつ

肌の保湿

肌の潤いを保つには、コラーゲンの合成が非常に重要です。しかし、年齢とともに体の中で作られるコラーゲンの量は減少します。それにより、肌の潤いを保つことが困難に。研究によると、アロエには肌のコラーゲンの量を増やす作用があると言われていますよ。(※2)
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