連載

肌をやさしくピーリング!「米のとぎ汁洗顔」は皮膚科医の私も日々実践

皮膚科医の私がおすすめのセルフケアを紹介する本連載。今回の主役は「米のとぎ汁洗顔」です。効果、やり方に加えて、ちょっとした注意点やその他の活用法も併せてご紹介します。肌のターンオーバーを正しく整え、肌に潤いをもたらす貴重なセルフケアです。

米のとぎ汁洗顔とは

「米のとぎ汁洗顔」と聞くと、もしかしたらみなさん、びっくりされるかもしれません。でも、米のとぎ汁は古くから汚れ落としや今でいう入浴剤として使われていて、立派な民間の知恵なんです。私も幼い頃、書道のお稽古中に洋服を墨で汚してしまったとき、米のとぎ汁で汚れを落としてもらっていたことを思い出します。

みなさんは、「ピーリング」という言葉をご存じですか?肌の古い角質を取り除いて、ターンオーバーを正常に働かせる「角質ケア」の一種です。米のとぎ汁には、墨の汚れを落とす作用があるように、肌の角質を吸着して取り除くピーリング効果があります。物でも肌でも変わりなく、「きれいにする」力がとても強いんです。

私は過去の連載でもお伝えしてきたように、民間の知恵が大好き。今回は、米のとぎ汁洗顔の効果、やり方、効果を高める方法など、詳しくご紹介します。

米のとぎ汁洗顔の効果

ピーリング作用

いま述べたように、米のとぎ汁洗顔の一番のメリットは、肌のピーリング作用が期待できることです。

市販されているピーリングジェルも、時々使う分には角質ケアとして役立ちます。ただし市販品の効果は強すぎるあまり、使いすぎると新しい角質まで取り除いて、逆にターンオーバーを乱してしまう可能性があります。

その点、米のとぎ汁洗顔の場合、お米の細やかな粒子が古い角質だけを取り除いて、穏やかにピーリング作用を発揮してくれます。ターンオーバーが正しく働くようになれば、シミ予防にもつながります。

また、米のとぎ汁洗顔を実際におこなうと、毛穴がすっきりします。これもピーリング作用によって受けられる恩恵のひとつです。

肌のバリア機能を高める

お米に含まれる「セラミド」という成分(米セラミド)は、肌に適度な潤いをもたらしてくれます。

通常、肌の角質層にはセラミドが満たされているのですが、年齢を重ねるとともに少しずつ減少していきます。肌のバリア機能を担っているセラミドが減ってしまうと、乾燥によってカサついたり、紫外線の刺激をダイレクトに受けてしまいます。米のとぎ汁洗顔で米セラミドを補ってあげることで、バリア機能を高めて肌に適度な潤いをもたらしたり、紫外線対策につながるんです。

皮膚や粘膜を補修してくれる

お米に含まれる各種ビタミン類のなかでも、特に注目したいのがビタミンB1です。ビタミンB1は皮膚や粘膜を補修する働きがあって、肌の代謝を高めてくれます。その結果、ターンオーバーの乱れが整うので、土台から美肌作りを促してくれるんです。

米のとぎ汁洗顔のやり方

米のとぎ汁の作り方

1. たっぷりの水でザッとお米を洗ったら、手早く水を切ります。
2. お米の粒どうしをこすり合わせるように、2~3分、念入りにお米をとぎます。
3. ここに再度、水を加えてお米を洗い、白く濁ったとぎ汁を別の容器に移したら完成です。

米のとぎ汁洗顔のやり方

1. 普段どおりにクレンジング、洗顔を最初におこないます。
2. 別容器に移した米のとぎ汁をお湯で1.5倍ほどに薄めます。
3. 薄めた米のとぎ汁で顔全体をバシャバシャと洗います。

※強くこするように洗うと、肌を傷つける原因になります。優しくなじませるように洗うのがポイントです。

米のとぎ汁を使ったその他の美容法

入浴剤

冒頭でも少しだけ触れたように、米のとぎ汁は入浴剤代わりに使えます。お湯を張ったお風呂に、米のとぎ汁を入れて混ぜるだけ。ここに日本酒を少量加えると、より美肌効果が高まって、全身がしっとり潤いますよ。私も日常的によく試している方法です。

洗髪

髪の汚れを最初に洗い落としておいて、水気を軽く絞ったあとに米のとぎ汁で髪の毛を優しく洗いましょう。最後によく注ぎ落としたらおしまいです。髪の毛や頭皮の汚れ落としに役立ちます。

ちなみに私の父方の祖母も、米のとぎ汁を洗髪によく使っていました。そのおかげか、年齢を重ねても白髪が全然なく、真っ黒できれいな髪の毛を維持していましたよ。

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