ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

梨の種類、知ってますか?

みずみずしくてさっぱりとした甘味が特徴の梨。千葉県で多く生産されている「幸水(こうすい)」や鳥取県の特産品「二十世紀(にじっせいき)」は特に有名なので、知っている方も多いのではないでしょうか。

梨にはほかにもたくさんの種類があり、大きさや甘さ、食感も異なります。さまざまな種類を食べ比べて、お気に入りの梨を見つけてみてくださいね。

梨の歴史

梨の歴史は古く、日本では弥生時代に中国から入ってきたとされています。奈良時代に編纂された「日本書紀」にも栽培の記録が残っています。江戸時代末には1,000以上の品種名が記録されていたそう。

その後、明治時代に入ると優良な品種が発見され、全国各地で栽培されるようになりました。

梨の種類は大きく分けて3つ

種類代表的な品種特徴
和梨(赤梨)豊水や幸水、新高表皮は赤みがかった黄色。果肉がやわらかくジューシー。酸味が少なく甘みが強い。
和梨(青梨)二十世紀やかおり、菊水表皮は薄い黄緑色。シャキシャキとした食感でみずみずしい。糖度は高い方ではなく、果芯近くは酸味がある。
中国梨千両梨、鴨梨(ヤーリー)、慈梨(ツーリー)見た目は洋梨形のものが多い。和梨に近い、シャリシャリとした食感で程よい甘味と酸味が特徴。
洋梨ラ・フランスやル・レクチェとろけるような食感。濃厚な香りと贅沢な甘味が特徴。

梨の種類13選

日本で多く栽培されている和梨には、さらにたくさんの品種があります。その多くが甘さの強い赤梨ですが、赤梨だけでもかなり多くの品種が販売されていますよ。そこで、日本で栽培されている梨を厳選して、11種類紹介します。旬や味に注目して気になる梨を見つけてみてくださいね。

生産量ナンバーワン!梨といえば「幸水」

「幸水」は、強い甘味と豊かな果汁が特徴の赤梨。梨の生産量が日本一の千葉県で、約半数の栽培面積を占める人気品種です。比較的早い時期に出荷され、なかには7月初旬から市場に出回っているものもありますよ。一番多く出回るのは8月頃です。

酸味と甘さが絶妙「豊水」

Photo by macaroni

たっぷりの果汁と糖度の高さが特徴なのが「豊水」です。酸味と甘味の絶妙なバランスで濃厚な味わいを楽しめる赤梨です。幸水よりもやや大きく、重さは350~450gほど。幸水の次に生産量が多い品種です。旬は8月下旬~10月上旬で、完熟した豊水は極上の味ですよ。

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