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梨は日持ちがしにくい?
まだ暑さの残る初秋から旬を迎える梨。「幸水」など早いものは7月頃から、9月以降は「豊水」「二十世紀」「南水」など、様々な種類の梨が店頭に並びます。
洋梨は追熟することで旨味が増すのに対し、和梨は追熟ができない果物のため、日持ちがしないのが特徴。今回はそんな梨をどのように保存すればおいしくいただけるのか、徹底紹介しちゃいます!
梨を丸ごと保存したいとき
梨は呼吸しているということを知っていますか?収穫の際に実が木から切り離されると、どんどん栄養が失われてしまいます。木から離された梨は、自らの持つ糖分や水分を使って呼吸するようになるので、収穫後どんどん品質が落ちていくのだとか。そのため日持ちがしにくい果物なのです。
丸ごとの梨を保存する場合は高温の場所は避け、冷暗所での保存が鉄則。冷暗所で保存するほうが、水分を消費しにくく品質を保ちやすいため、必ず冷蔵庫で保存しましょう。
乾燥にも弱いのでひとつずつラップや新聞紙に包み、チャック付きの袋に入れるなどして密閉してください。その際にヘタの部分を下にして保存するのがコツ。梨はヘタから酸素を取り入れるので、ヘタを下にすることで呼吸を抑えることができ、品質が落ちにくくなります。これで1週間程度、野菜室であれば10日も日持ちするんですよ♪
ちなみに常温の梨より冷えたもののほうがおいしいと感じたことはありませんか?実は梨は冷やすことで糖分がアップするんです!日持ちもして甘くなるなんて、冷蔵庫で保存しない手はありませんね。
切った梨を保存したいとき
常温
梨を切って一度は食卓に出したものの食べ切れず……なんてこともありますよね。リンゴを切って時間を置くと酸化して茶色くなるのと同じで、梨もリンゴのように、切った後に酸化が始まるのが早い果物です。切ったものをそのままにしておくと茶色くなり、味も水分も失われてしまうのです。
常温での保存は絶対NG!酸化が早まり味が落ちやすいのはもちろん、水分が多いため傷みが生じ始めるのも早いんです。衛生上の問題としても、常温での保存は避けましょう。
冷蔵
カット済みの梨を保存する時は、砂糖水や塩水、レモン水につけてからラップで包み、チャック付きの袋やタッパーなど密閉できる容器にうつして冷蔵庫へ入れてください。
この保存方法で3~4日保存が可能です。やはり丸ごとの梨よりも、切ってしまうと保存期間は短くなってしまうので、一度切ったら冷蔵保存であってもとにかく早めに食べる!がおいしくいただくコツと言えるでしょう。
冷凍
冷蔵保存でも期間中に食べ切れなさそうな時は、冷凍保存という手もあるんです!切った梨を冷蔵保存する場合と同じように、砂糖水や塩水にさらして酸化止めをしてからラップで包み、チャック付きの袋に入れて冷凍庫へ入れます。生の梨のシャキシャキの食感は失われてしまいますが、コンポートやシャーベットなど、アレンジして食べる分にはおいしくいただけますよ。1ヶ月ほどと保存期間が劇的に長くなるだけでなく、お菓子やお料理にも使えてアレンジのバリエーションが広がるというのも大きなメリットです。
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