ライター : macaroni 編集部

豊水(ほうすい)ってどんな梨?

Photo by macaroni

「豊水(ほうすい)」は、1972年に命名登録された梨の人気品種です。DNAの解析から、「幸水(こうすい)」と「イ-33」の交配によって生まれたと推測されています。

梨にはいろいろな品種がありますが、特に人気が高いのが「豊水」「幸水」「新水(しんすい)」の3つ。この3種は、「梨の三水」と呼ばれているんですよ。そのうち「豊水」と「幸水」は、日本梨の栽培面積の7割ほどを占めている、とてもメジャーな品種です。(※1)

味や大きさの特徴

“豊かな水” と書く名前の通り、豊水は果汁をたっぷりと含んだみずみずしい食感が特徴。糖度は12~13%と高く、しっかりとした甘味を感じられます。ほどよく酸味もあるため、さっぱりと食べられますよ。

サイズは350~400gほどで、幸水よりもやや大きめ。収穫時になると皮が黄金色になり、果点(かてん)と呼ばれる点々模様が出てきます。(※2)

主な産地と旬の時期

日本梨でもっとも栽培されているのが「幸水」で、「豊水」はそのつぎに多く生産されています。主な産地は千葉県・福島県・茨城県の3県。8月下旬から収穫が始まり、スーパーには10月初旬まで出回りますよ。(※3)

よく似た「幸水(こうすい)」との違いは?

※画像はイメージです
「幸水」は、1959年に命名登録された豊水よりも歴史のある品種です。「早生幸蔵」と「菊水」が交配されて誕生しました。豊水と幸水はよく比較されますが、収穫時期・見た目・味など、さまざまな違いがあります。

前述したように、「豊水」の収穫時期は8月下旬〜10月初旬まで。「幸水」はそれよりも少し早い、8月初旬から収穫が始まります。スーパーには8月下旬から9月上旬ごろまで出回りますよ。(※4)

豊水と幸水の見分け方

幸水の重さは300g前後で、豊水に比べてやや小さめ。豊水が黄金色なのに対し、幸水はやや青みがかった色をしています。

形の違いも見分ける際のポイント。幸水は平たい球形で、お尻の部分に深い窪みがあります。豊水は全体的に丸く、やや腰高の形。見た目で判断できないときは、お店の人に品種を聞いて確認してみてくださいね。(※4)

味・糖度の違い

幸水の糖度は12%前後で、豊水は12~13%。この数字だけ見ると豊水のほうが甘そうに思いますが、幸水にはほとんど酸味がないため、甘さを強く感じたい方には幸水がおすすめです。豊水は甘味と酸味の両方があり、バランスの良い味わいを楽しめますよ。(※2,5)
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