関東と関西で呼び方が全然ちがう⁉︎「たぬきうどん」のヒミツ

みんな大好きな「たぬきうどん」。サクサクの天かすとノドごしのよいうどんの相性が抜群ですよね。でもちょっと待って!じつは、天かすが入っているものだけが「たぬきうどん」ではないようです。どうやら関東と関西では呼び方がことなるようですよ。

2018年5月30日 更新

ライター : チョビ子

おいしいスイーツとアジアンフードと愛犬、ついでに夫を愛する新人ライター チョビ子です。お店で食べたおいしい料理を自宅で再現することにハマっています。 でも、再現しきれていな…もっとみる

関西にはたぬきうどんがない?

うどんの定番メニューである「たぬきうどん」。みなさんも一度は食べたことがあるのではないでしょうか? サクサクの天かすと、ツルッとしたうどんの相性が抜群でとてもおいしいですよね。「たぬきときつね、どちらが好き?」なんて会話もよく聞きます。そして関東のみなさん、当然「たぬきうどん」と聞くと天かすの入ったうどんのことを想像しますよね。 ところが、関西の方には「たぬきうどん」が通じないのです。もしかして、関西には「たぬきうどん」がないのでしょうか?いえ、どうやらそういうわけでもなさそうなのです。その謎を解いていきましょう!

関東と関西でたぬきときつねの意味が違う⁉︎

じつのところ、関西に「たぬきうどん」がないわけではなく、天かすが入ったうどんは存在します。ただ、呼び方が違うようなのです。 揚げ玉のことを天かすと呼ぶことから、関西では「天かすうどん」、またそばの場合は「天かすそば」と呼ばれています。関東の人が、関西に遊びに行く際は、ぜひメニューの違いを確認してみてください。

関東の「たぬき」と「きつね」

たぬきうどん

関東の「たぬきうどん」は、関西よりも先に誕生しました。江戸時代の終わりに、最初はイカのかき揚げをおそばにのせていたものだったそうです。しかし、関東ではごま油で揚げるので、衣が黒っぽくなり、その茶色っぽくなるところから動物のたぬきを連想させるような見た目になりました。それがいつしかイカがなくなり(揚げ物のタネを入れない=たぬき)天かすだけのうどんに変化したようです。 一方、関西では「きつねがうどんなら、たぬきはそばでしょう」という発想で、油揚げがのったそばを「たぬき」と呼ぶようになりました。そのほか、この名前の由来については諸説あるようです。

きつねうどん

「きつねうどん」は、関西が発祥です。1893年創業の「うさみ亭マツバヤ」の3代目店主、宇佐美芳宏さんが最初に作ったと言われています。最初は、かけうどんにいなり寿司を添えて、別々に出していたメニューでした。 ところが、そのうちお客さんが油揚げを直接うどんにのせて食べるようになり「きつねうどん」が誕生したそうです。 このきつねうどんが関東にも伝わって、油揚げがのったうどんは関西と関東どちらでも「きつねうどん」として親しまれるようになりました。

関西には「ハイカラうどん」がある

関西で、天かすがうどんの具の定番になったのは、大正時代です。当時の関西人が「捨ててもいいような天かすをいれるなんて、関東の人はハイカラやなあ」と皮肉を言ったことから、関東でのたぬきうどんを「ハイカラうどん」と呼ぶようになったそうです。 また、この「ハイカラうどん」は中国・九州地方でも通じるようです。皮肉から生まれた呼び名のうどん……なんだかちょっと複雑な気分ですね。

京都のたぬきうどん

関西とひとくくりに言っても、京都ではさらに変わった現象が起きていました。京都では「きつねうどん」にあんかけがかかったものを「たぬきうどん」としているそうですよ。 油揚げを2センチ幅に切って、京都の名産九条ネギと一緒にうどんにのせます。ここまでなら、京都でも「きつねうどん」と呼びます。 ですが、そこにあんかけをかけると「たぬきうどん」と呼ぶものになるそうなのです。具材が変わるわけではなく、あんかけをかけるかかけないかで「きつねうどん」か「たぬきうどん」か区別されるようになるなんて、おもしろいですよね。

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