にんにく

前述した玉ねぎと同様に、にんにくには「硫化アリル」が含まれているため、ビタミンB1の作用を長時間保つのに役立ち、糖代謝を促進します。

また、にんにくは呼吸器系にはたらきかけて、酸素の供給と老廃物の排泄を促す作用があります。栄養素の運搬をスムーズにして、代謝を活性化してくれますよ。(※8,10)

黒酢

筋たんぱく質の分解を抑制する作用がある「アミノ酸」が、ほかの酢より多く含まれているのが黒酢の特徴です。また、血流を促したり、脂肪の吸収を抑制したりするはたらきがあります。

ある実験において、黒酢の継続摂取と運動の組み合わせにより、脂肪由来のエネルギー消費量が増加し、皮下脂肪が減少することが明らかになっています。黒酢を摂る場合は、運動をしっかりおこないましょう。(※11)

納豆

納豆には、糖質の代謝に欠かせない「ビタミンB1」や、脂質の代謝を助ける「ビタミンB2」が豊富に含まれています。

これらの栄養素は肉類や魚介類にも多く含まれていますが、調理が必要なため、時間がない朝には摂りにくいですよね。納豆なら冷蔵庫から出してそのまま食べられるため、朝食にビタミンB1やビタミンB2を摂りたいときにぴったりです。(※12)

生姜

生姜は、身体を温める作用がある「ショウガオール」や「ジンゲロール」が含まれており、冷え性対策に役立つ食材です。また、エネルギー消費量を高める成分や、胃腸の血行を促し、内臓のはたらきを活発にする成分が含まれています。

ある実験において、冷え性の女性が生姜を摂ることで、食事誘発性熱産生や基礎代謝が活性化し、エネルギー消費量が高まることが明らかになっています。(※13)

豚肉

豚肉には、糖質の代謝に関わる補酵素となる「ビタミンB1」が豊富に含まれています。ダイエット中の場合は、脂質の含有量が少ない「ヒレ」や「もも」を選びましょう。

たまねぎやにんにくなど、ビタミンB1の作用を長期間保つのに役立つ「硫化アリル」が含まれる食品と合わせて摂るのがおすすめです。(※8,12)

蕎麦

精白米や小麦粉と比較すると、蕎麦には糖質や脂質のエネルギー代謝をサポートする「ビタミンB群」が多く含まれています。水溶性のビタミンB群は、蕎麦をゆでた汁に溶け出すため、蕎麦湯として飲むのがおすすめです。

また、蕎麦粉にもビタミンB群が豊富です。クッキーやガレットなど、蕎麦粉を使ったおやつを手作りしてみましょう。(※12,14)
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