ライター : akiharahetta(有竹亜季)

フードコーディネーター / 野菜ソムリエ/料理人

いちごはそもそも保存に向いてない?

Photo by akiharahetta

子供も大人も大好きないちごは、フルーツもっとも人気の高いフルーツ。果実がやわらかくデリケートなため、本来保存に向いておらず、買ってきたらすぐに食べるのが正解です。

本記事では、買ってきたらすぐに食べるを大前提に、NG保存方法の理由を理解し、少しでもおいしさを保つための正しい保存方法をお伝えします。

やってしまいがちなNG保存方法4つ

【NGその1】パックのまま冷蔵庫に入れる

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通常いちごはパックに入れて保護フィルムを貼った状態で販売されています。驚いたことに、買ってきたまま冷蔵庫に入れるのはNGなんです。

多くのパックはいちごが2段に重なっていますが、重なった部分から傷んでしまいます。また、保護フィルム脇の開いた部分から冷風が入り、乾燥するためこれもよくありません。

【NGその2】常温で保存する

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いちご売り場は常温のところがほとんどなため、「家でも常温で保存できるのでは?」と勘違いしてしまいますが、実は常温保存NGです。

収穫後のいちごは呼吸しており、室温が高いと呼吸作用が高まって糖分を消費してしまい、味や品質が落ちてしまいます。

【NGその3】洗って保存する

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洗ってから保存するのもNG。洗って冷蔵庫に入れておいたら白く変色したことはありませんか?

水分が残っていると、雑菌の発生やカビの原因になります。また、洗う際に果肉を傷つけることもあり、そこから傷んでくる可能性があるため、おすすめできません。

【NGその2】ヘタを上にして保存する

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ヘタを上向きにすると、先端のやわらかい部分がつぶれてしまうためNGです。先端は糖分が多く、つぶれると傷みが早まるのでご注意を。また、ヘタから水分が飛びやすく、乾燥してくるので、避けたほうがいいでしょう。

正解の保存方法とは?

キッチンペーパーと保存容器を使う

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意外とNGが多く、面倒になってきたかと思いますが、正解の保存方法は実はさらに手間がかかるのです……。

まず、いちごの背より高さのある保存容器を用意し、キッチンペーパー敷いてください。次に、いちごをそっとやさしくパックから取り出し、ヘタを下にして、いちご同士が触れないよう間隔を空けて並べます。並べたらキッチンペーパーで覆い、フタをして冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

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