ライター : とも

子育てフードライター

グリークヨーグルトとは?

Photo by donguri

グリークヨーグルトとは、ギリシャで伝統的に作られているヨーグルトのこと。「ギリシャヨーグルト」とも呼ばれます。海外では1990年代後半から注目され、2004年に開催されたアテネオリンピックをきっかけに、アメリカを中心に人気が高まりました。

日本では2010年頃に販売が開始され、「ギリシャヨーグルト」の名称が広く知られるように。近年「グリークヨーグルト」と呼び名が変わったのは、韓国でギリシャヨーグルトをグリークヨーグルトと呼んでいることが由来とされています。Greek(グリーク)とは、ギリシャ人・ギリシャ語という意味なので、明確に違うのは呼び方のみ。材料や製法に大きな違いはありません。

ほかのヨーグルトとの違いは?

Photo by macaroni

グリークヨーグルト(ギリシャヨーグルト)とほかのヨーグルトの大きな違いは製法です。ヨーグルトの製造工程で出る余分な水分や乳清(ホエー)を水切りすることで、グリークヨーグルトは濃厚な味わいなのが特徴。

また、グリークヨーグルトは水切りするため、ほかのヨーグルトに比べて固い食感です。クリームチーズやカッテージチーズのように使ったり、ディップやドレッシングに加えるなどアレンジしやすいのが魅力です。

前述にグリークヨーグルトとギリシャヨーグルトに大きな違いはないと記載しましたが、流行りとして広がっているグリークヨーグルトは、より固くねっとりとした印象があります。

たとえばギリシャヨーグルトとして販売されている「パルテノ」と比較すると、グリークヨーグルトはさらに水分量が少なく、スプーンですくって逆さまにしても落ちないほどの固さです。

グリークヨーグルトの主なはたらき

タンパク質が豊富

グリークヨーグルトは水分を取り除いているため、栄養成分が凝縮されているのが特徴です。商品によって含有量は異なるものの、一般的な無糖のプレーンヨーグルトと比較すると約2.7倍もタンパク質が多く含まれていますよ。

タンパク質は、体のエネルギー源となるほかにも筋肉や爪、皮膚などの構成に欠かせない栄養素。どの年代にも必要なので、家族みんなでグリークヨーグルトを食事に取り入れると良いでしょう。(※1,2,3)

カルシウムもたっぷり

グリークヨーグルトにはカルシウムも豊富に含まれています。プレーンヨーグルトと大きな差はないものの、現代の食生活では不足しがちな栄養素なので積極的に摂取できると良いですね。グリークヨーグルトは料理やドリンクにも活用しやすいので、ぜひ試してみてください。(※1,2,4)

肌を若々しく保つ

グリークヨーグルトには複数のビタミンが含まれています。なかでもビタミンB2は皮膚や爪などの健康維持に役立つ栄養素。ビタミンAにも目や粘膜の健康を保つはたらきがあり、肌を若々しく保ちたい方におすすめです。

なお、ビタミンB12は疲労回復作用が期待できるとされている栄養素。肌を若々しく保つ直接的な作用はないものの、健康的な体作りのために意識して摂りたいですね。(※5,6,7)

腸内環境を整える

グリークヨーグルトをはじめとするヨーグルトには、多くの乳酸菌が含まれています。乳酸菌は腸内で善玉菌としてはたらき、悪玉菌が増えるのを抑制するため、腸内環境を整える作用が期待されています。

また、腸のはたらきが活発になるのでお通じが乱れがちな方にもおすすめです。(※8)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ