ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

梅干しの保存容器にはNG素材があるって知ってる?

Photo by 陶磁器

梅干しを保存する際は容器選びがとても重要です。容器選びに失敗すると「ステンレスの入れ物に穴が開いてた……」「瓶で保存してたのに、気付いたら蓋が錆びててびっくり」なんてことも。

長期保存が可能な梅干しであっても、保存容器によっては無駄にしてしまうおそれがあるため注意が必要です。この記事では、10年以上梅干し作りを続ける筆者が適切な保存容器について詳しく解説します。保存の際の注意点もぜひチェックしてくださいね。

【結論】金属・アルミ素材の容器はNG!

Photo by 稲吉永恵

梅干しの酸は金属やアルミ素材と相性が悪く、金属製の保存容器に梅干しを入れておくと、溶けて穴が開いたり錆びたりするおそれがあります。

また保存容器自体はプラスチックやガラス製でも、蓋がアルミ素材であったり金属のパーツがあったりする場合は注意が必要です。金属が一切使われていない保存容器を選ぶようにしましょう。

調理道具やお弁当箱も注意して

保存容器だけでなく、アルミ素材のお弁当箱に梅干しを詰めたり、ステンレス素材の鍋で梅干しの料理を作ったりするのもNGです。金属が溶けたり錆びたりするおそれがあります。長期保存する場合でなくても、使用する調理道具やお弁当箱の素材には注意してください。

梅干しの保存容器におすすめの素材

陶磁器

Photo by 稲吉永恵

陶磁器は、梅干しの保存にもっともおすすめです。酸や塩に強いこと、煮沸消毒できること、色移りやにおい移りしないことなどメリットばかり。見栄えのよいものが多く、そのまま食卓に出しても違和感ありません。

デメリットを挙げるとすれば、密封できないものが多く乾燥し雑菌が繁殖しやすいこと。この点はラップをぴったりかけてから蓋をすれば対処できます。衛生的に保つようにし、器から梅干しを取り出すときは清潔な箸を使うようにしましょう。

陶磁器の保存容器のポイント

  1. 酸や塩に強く、色移りやにおい移りしない。煮沸消毒でき衛生的に保てる
  2. 密封できない場合はラップをぴったりかけてから蓋をする
  3. 見栄えのよいものが多く、そのまま食卓に出して使える

ガラス素材

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ガラス素材の保存容器は、煮沸消毒でき色移りやにおい移りがしないため使いやすいです。透明なので梅干しの状態がよく見えるのもメリット。カビの発生を確認でき、どれくらい残っているかもすぐに分かります。

ガラス素材のデメリットは、プラスチック製と比べると重たいこと。また蓋やパーツが金属製の場合は、溶けたり錆びたりするおそれがあるので選ぶときに注意してくださいね。

ガラス素材の保存容器のポイント

  1. 煮沸消毒でき色移りやにおい移りしない
  2. 蓋やパーツが金属製でないものを選ぶ
  3. カビ発生や残量を確認しやすく、少なくなってきた梅干しの保存にぴったり

プラスチック素材

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プラスチック素材の保存容器は、手頃な価格で手に入ること、密封できるものが多いこと、手軽に洗浄できるので菌の繁殖を防げることなどメリットがたくさんあります。

ただ、煮沸消毒はできないのでアルコールスプレーを使う必要があること、色移りやにおい移りがしやすいことなどのデメリットも。プラスチック素材の保存容器は、少量だけ保存し早めに食べ切る場合に使うとよいですよ。

プラスチック素材の保存容器のポイント

  1. 手軽に洗浄できるので菌の繁殖を防ぎやすい
  2. 保存前には食用アルコールスプレーで消毒する
  3. 少量だけ保存し早めに食べ切る場合におすすめ

琺瑯素材

琺瑯素材とは、金属素材の表面にガラス質を焼き付けたものです。琺瑯素材の容器も梅干しの保存に向いています。酸に強いこと、色移りやにおい移りがしにくいこと、消毒しやすい点がメリット。形状も梅干しを取り出しやすい広口のものが多いため、使い勝手がよいですよ。

デメリットは、使い続けているうちにガラス素材が剥がれ金属素材が露出することがある点。梅干しの酸が触れると、錆びたり溶けたりするおそれがあります。琺瑯容器を使用する際は普段から丁寧に扱い、洗うときに傷を付けないようにしましょう。

琺瑯素材の保存容器のポイント

  1. 酸に強く、色移りやにおい移りがしにくい。消毒しやすい
  2. ガラス素材が剥がれ金属素材が露出しないように丁寧に扱う
  3. 広口で取り出しやすく使いやすいため普段使いにGOOD

素材以外も!梅干しを保存するときに注意するポイント

密閉性のある容器を選ぶ

梅干しは基本的に長期保存するため、密閉性のある容器を選ぶことがとても大切です。乾燥したりカビや雑菌が繁殖したりするのを防げますよ。また密封することで、梅干しの風味や鮮度を保てます。

密封性のある容器はプラスチック製やゴムパッキンが付いているものが主流です。ラップをしてから蓋をすると色移りやにおい移りを防げますよ。

サイズは梅干しの量に合わせる

保存容器のサイズは、入れる梅干しの量に合わせてチョイスします。梅干しを食べる頻度や家族の人数などを踏まえ、適切なサイズを選ぶとよいですよ。選び方のコツは、梅の重量の1.5~2倍くらいを目安にすること。

大家族である、毎朝必ず梅干しおにぎりを作る、毎日のお弁当に梅干しを入れるなど消費量が多い場合は、大きめのサイズがよいでしょう。頻繁に使うわけではないなら、場所を取らないものや重ねられるものなど扱いやすいサイズを選ぶのがGOOD。

食品保存OKの容器を使う

保存容器の選び方として、食品保存OKの容器を使うことも重要なポイントです。食品用として製造されていない場合、化学物質が使用されていることがあります。使用するうちに梅干しの酸に反応し、溶け出てしまうおそれがあるため注意が必要です。必ず食品用の保存容器を使うようにしましょう。

食べるときは清潔な箸で取り出す

梅干しに限らず、保存容器から食品を取り出すときは清潔な箸を使いましょう。傷んだり雑菌が繁殖したりするのを防ぐためにも、食事中の箸を使うのはNG。必ず取り分け用の箸を使用します。また、使う箸やトングの素材は木製にし、金属製のものは避けてくださいね。

梅干しは適切な保存容器を選んで鮮度や品質をキープ!

長期保存可能な梅干しであっても、適切な保存容器を使わなければ味が落ちたり途中でダメにしてしまったりするおそれがあります。特に材質選びには注意が必要。保存に不向きな金属製やアルミ製のものはチョイスしないようにしましょう。

各家庭によって梅干しの活用頻度は異なります。保存容器にはさまざまな形状のものがあるので、適切な材質を踏まえたうえで取り出しやすさ、見た目、サイズなどお好みのものを選んでみてくださいね。

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